「頷き」





もしもこの世界から 光が失われたなら

僕は君に 精一杯の歌を贈るでしょう

心に あたたかな景色が浮かぶような

そんな歌を歌うでしょう



もしもこの世界から 音が失われたなら

僕は君に 命一杯の絵を贈るでしょう

心に やさしい音色が響くような

そんな絵を描くでしょう



どんな音楽や芸術が優れているかなんて



「君に伝えたい」



この切実な願いの前では まったく意味を持たない



僕にとって意味があるのは、


君の





頷きだけなのです。





















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