
| かつて人里は自然と人の生活が調和し、ホタルをはじめ多くの生き物が共に住む場所でした。原地区も山あり川あり田んぼあり、のどかな田園でホタルがいたるところで飛びかっていました。 しかし、人々が生活の便利さや経済的効率性を追い求める中で、いつの間にかホタルなどが姿を消し、人だけが住む場所となってしまいました。 昭和40年頃までは、手で追い払いたくなるくらいのホタルが舞っていました。当時を知る人たちが顔を合わせ、話しをしているうちに、「ホタルをとり戻してみんなに見せてやろう」と決まり、会が発足しました。 ホタルの餌となるカワニナの生息調査、文献による情報の収集、先進地視察により、人工飼育を始めたのが平成7年でした。 設備としては使われなくなった建物の一部に、発泡スチロールのリンゴ箱を段差を付けて並べ、地下水を汲み上げて人工の流水槽を造りました。そこで、文献どおりに孵化させ、幼虫の飼育をはじめました。この人工流水槽は安価で独創的なもので、見学者は見た瞬間思わず声を上げるほどです。 飼育開始当初は、多くの幼虫を排水と共に流してしまったり、餌の与え方がまずく死んでしまったりと、多くの失敗を重ねてきましたが、2年間の試行錯誤によりやっと飼育のコツをつかみました。 人工孵化させた幼虫は、一般に8〜11月に放流されていますが、この地区の川は急傾斜地のため、大雨が降ると、すさまじい濁流により、川中の石、砂、水草、生物等が流されてしまいます。ホタルの幼虫も例外ではありません。そこで私たちは、7月から翌年の4月までの9か月間飼育し、流出のおそれの少ない4月上旬に放流します。 当会の活動の目的は、人々に安らぎを与えるホタルの光をとり戻すことだけに限らず、その活動をとおして、地域住民のコミュニティづくり・環境について考えることにあります。 |
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@約30uの室内で、産卵・羽化・幼虫の飼育及び餌のカワニナ(巻き貝の一種)の飼育をしています。 |
| A発泡スチロール製のリンゴ箱を利用して、5段階の流水槽を作り、地下水を流して幼虫を飼育します。7月から始め、翌年の4月に放流する迄8〜9ヶ月間育てます。 |
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B餌になるカワニナも野菜等を与えて飼育します。キャベツ、人参、きゅうり等何でも食べ、特にスイカ、メロンの皮が大好物です。ゴマ粒のように見えるのは、カワニナの稚貝です。 |
| C大きく育った幼虫は、桜の開花前に川に放流します。スポーツ少年団に手伝ってもらいます。 | ![]() |