第2回地域医療を守る会シンポジウム決議文

本日第2回地域医療を守る会シンポジウムに参加した我々500余名は、下記の通り決議する。

 

1.      府中北市民病院は旧甲奴郡、神石郡中山間医療過疎地域唯一の救急中核病院であり人的過疎、交通過疎地域でもあるので、当該地域で地域住民が一生涯安心して健康に暮らせるために一般救急入院、手術が現状通り維持されるよう、常勤医師数6名以上、病床数85床、医療機器設備等が維持されなければならない。

 

2.      府中市地域医療再生計画は当初より地域住民との協議が全くなされておらず、地域のニーズに合致していないことから早急に旧府中市と上下町それぞれの地域住民、行政、医療関係者が一堂に会してそれぞれの地域(医療圏)の実情に合った最善の府中市地域医療再生計画になるよう議論を尽くし、合意が得られるまで当計画は延期されなければならない。

 

3.      中山間医療過疎地域は不採算地域でしかも人的過疎地域でもあることから自治体病院として市の直営(公務員型)で経営されなければならない。

 

4.      府中北市民病院は中山間医療過疎地域唯一の救急中核病院で、広域で急性期疾患の需要も多く、競合する他の病院もなく健全経営が可能であることから、府中市活性化の拠点として位置づけ府中市地域医療再生計画の基幹病院とすべきである。

 

5.      全国の中山間医療過疎地域を医療、地域崩壊から守り、日本の基盤である故郷を守るためには、その地域唯一の中核病院は地域の実情に応じた十分な機能を維持しなければならないということを全国の声とする。

 

 我々は決議された上記の住民の総意が実行されて府中北市民病院の現状維持が実現し、当該地域住民および全国民が安心して暮らせる医療体制が獲得され、真の住民自治が実現するまで全国に発信し、粘り強く住民運動を継続展開する。

そして府中市は一日も早く当該地域住民と協議を尽くさなければならない。

 

                  平成23年12月17日  参加者一同