FILE11:ミニヒマワリ

 

来生 「さて村下君、『観察記録』第11回を始めようか」
村下 「はい博士!!...って、ちょっと待って下さい(汗)まだ第10回が始まったばかりじゃないですか?」
来生 「うむ、その通りだが、前回の『パセリ』と『スノードロップ』のように2本立ての方が進行しやすいのからな。今回も2本立てで行くぞ」
村下 「ええ〜っ!?大丈夫かなぁ...(汗)で、今回は何の植物ですか?」
来生 「そうだな...あまり難易度の高くない花という事で『ヒマワリ』はどうかね?」
村下 「ひ、『ヒマワリ』ですか?(汗)でも『ヒマワリ』って、かなり大きくなるからプランターで育てるのは無理じゃないですか?」
来生 「心配無用だ。今回はあまり大きくならない『ミニヒマワリ』を使う事にしよう」
村下 「そうですか...それなら何とか...」
来生 「では、早速始めようか」

 

4月20日
来生 「さて、今回使用するのは『ミュージック・ボックス』という品種だ。草丈が約1mぐらいにしかならないので、プランターでも大丈夫だぞ」
村下 「なるほど...種も普通のヒマワリより小さいですね」[写真1A]
来生 「うむ。それでは村下君、例によって鉢底土を敷いて土を入れるんだ」
村下 「...はい、出来ました。で、種はどのくらい蒔いたらいいんですか?」
来生 「そうだな、思いきって10個ほど蒔いてみるか...」
村下 「だ、大丈夫なんですか?そんなに蒔いて...」
来生 「まあ、多すぎたら間引きすればいいだろう」
村下 「分かりました。...これでいいですね?」[写真1B]
来生 「よし、いいだろう。これで後は芽が出るのを待つだけだな」

 

4月29日
来生 「さて、もうそろそろ芽が出てもいい頃だが...」
村下 「もちろん、もう出てますよ。今のところ半分だけですけど」[写真1A・B]
来生 「まあ、まだ芽が出てない株があるのは仕方ないか。だが本当に発芽しない事もあるので、その時は追加で種を蒔いてもいいだろう」
村下 「そうですね。まあ、球根物よりは追加は簡単ですよね」
来生 「ふふふ。だが、油断は禁物だぞ」
村下 「ううっ、また含みのある笑いを...(汗)」

 

5月11日
来生 「さて、村下君。ミニヒマワリはどうなったかね?」
村下 「バッチリですよ。見て下さい博士、この生長ぶりを...でも、二つまだ発芽してないんですけど(汗)」
来生 「なるほど、確かに上段は3つしか発芽してないな...」
[写真3]
村下 「なんか、同時進行の『グラジオラス』もそうですけど、こういうの多いですよね。こっちも新しい種を蒔いておけばいいですよね?」
来生 「う〜む、そうだな...」
村下 「?...もう、蒔いちゃいますよ〜」
来生 「...まあ、今度にしようか」

 

5月20日
村下 「見て下さい博士。この前、蒔いた分も発芽しましたよ」
[写真4]
来生 「うむ、そのようだな...しかし、もう他の株とはかなり生長に差が出てしまったようだな」
村下 「うっ...確かに(汗)」
来生 「まあ、それも次回で何とかしようか」
村下 「えっ!?次回、何かやるんですか?」
来生 「ふふふ、それは秘密だよ...」

 

6月1日
村下 「た、大変、大変です博士!!」
来生 「どうしたんだね村下君?騒々しいな」
村下 「こ、これを見て下さい、『ミニヒマワリ』の株が2つも枯れてしまいましたぁ(汗)」
[写真5A下部]
来生 「う〜む、やはりこうなってしまったか...おそらく、これは株同士が密集しているために栄養が不足したのだろうな」
村下 「...そうだったんですか(汗)で、どうすればいいんですか?」
来生 「そうだな...前回からやろうとは思っていたのだが、とりあえず間引きをやってみようか?」
村下 「ま、間引きですか?(汗)何本くらい残せばいいんですかね?」
来生 「そうだな。3本くらいが適当だな」
村下 「たったそれだけですか?前回芽が出たばかりの株も間引くんですね...(涙)」
来生 「その通りだ、村下君。『観察記録』は感傷に浸っている暇はないぞ」
村下 「そんな大袈裟な(汗)...はい、できました」[写真5B]
来生 「よし、しばらくこれで様子を見てみよう」

 

6月15日
村下 「博士、今回も大変です!!(汗)」
来生 「村下君は『ホテル』の高嶋政伸のようだな。で、今回はどうしたんだね?」
村下 「せっかく間引きしたのに、左下の株が枯れてしまいました(汗)」[写真6A]
来生 「うーむ、これは...このプランターでは3株の共存は無理だったか...」
村下 「これって、もうダメですよね(汗)」[写真6B]
来生 「残念ながらその通りだな。だが悲観することはないぞ、村下君。これを見たまえ」
村下 「...って、これは!?『ミニヒマワリ』の蕾ですね?」[写真6C]
来生 「この真中の株は丈夫そうなので、無事に咲きそうだな」
村下 「よかった〜、このまま全滅してしまうのかと思いましたよ(汗)」
来生 「まだ安心するのは早いぞ、村下君。右下の株も少し弱っているようだぞ」
村下 「そ、そんなぁ〜?(汗)」

 

6月23日
村下 「あの〜博士...非常に言い辛い事があるんですけど(汗)」
来生 「どうしたんだね、村下君。『ミニヒマワリ』の株が枯れてしまったのかね?」
村下 「ええっ!?どうして分かったんですか!?」
来生 「前回からの流れからすれば、推測可能だよ。で、どの程度の被害なんだね?」
村下 「見ての通り、左右の株はダメになってしまいました(汗)」[写真7]
来生 「だが、中央の株は無事のようだな」
村下 「そうなんですよ。それだけが救いです(汗)」
来生 「まるで中央の株が「『ヒマワリ』は俺だけでいい...」と言っているようだな」
村下 「...博士、そういう一部の人にしか分からないネタはちょっと(汗)」
来生 「まあ、それはともかく最後の株は慎重に育てないとな...」
村下 「そうですね、気を付けます」

 

6月30日
村下 「やりました!やりましたよ、博士!」
来生 「その喜び様からして容易に想像はつくが、どうしたのかね村下君?」
村下 「ついに、ついに咲いたんですよ『ミニヒマワリ』の花が!」
[写真8]
来生 「おお。色々あったが、ようやく咲いたようだな。」
村下 「本当ですよね〜。ヒマワリなんて簡単だと思って見くびってましたが、こんなに苦労するなんて...トホホ(涙)」
来生 「まあ、油断は禁物と言う事だな。毎回の事だが、村下君にはいい経験になるだろう?」
村下 「ううっ、否定は出来ませんが...(汗)」
来生 「さて、このまま上手く咲き続けてくれるかな?」

 

7月7日
来生 「昨日の台風による被害で同時進行の『グラジオラス』は大打撃を受けてしまったが、『ミニヒマワリ』はどうかね?」
村下 「それが...こちらも無事とは言い難くて(汗)」
来生 「なるほど...花弁も少し散っているし、株もかなり傾いてしまったな」
村下 「最後の一株なのに、かなりヤバいですね(汗)」
来生 「まあ、1つだけとはいえ花は咲いたからな。とりあえず、このまま2つ目が咲かなければ終了ということにしようか」
村下 「わ、分かりました(汗)」

 

7月27日
村下 「博士〜、やっぱりダメでした〜(汗)2つ目どころか、本体が枯れてしまいました(汗)」
来生 「むう、やはりダメだったか...それにしても、ここまで枯れてしまうとはな」[写真10]
村下 「やっぱり、水をやる回数が少なすぎたんでしょうか?朝1回しかやれない事が多かったんですが...」
来生 「それもあるかも知れんが、今回は肥料等もあまりやらなかったからな」
村下 「トホホ。今回は完全に失敗ですね(汗)」

村下 「はあ(ため息)...結局咲いたのは一輪だけでしたね」
来生 「まあ、一輪咲いただけでも良しとしようじゃないか。それにしても、『ミニヒマワリ』は簡単なようで意外と奥が深かったな」
村下 「やっぱり、どんな植物でも甘く見ない方がいいですね。今回も勉強になりました」
来生 「そうそう、この経験を次回に生かさなければな」
村下 「分かりました。次回も頑張ります」
来生 「その意気だ村下君。では『観察日記』の次回シリーズでまた会おう」

 

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