FILE8:パセリ

 

来生 「さて『観察記録』も8回目を迎えたな」
村下 「そうですね。それにしても前回の『ミニキャロット』はてこずりました(汗)」
来生 「うむ。そこで今回の『観察記録』は、冬〜春までの球根物までの繋ぎとして簡単な物を栽培してみようか」
村下 「へえ〜。いったい何ですか?」
来生 「『パセリ』だ」
村下 「えっ、『パセリ』?...あたしは『パセリ』はちょっと...(汗)お弁当とかに入っていても残しちゃう方なんで...」
来生 「何も君が食べる必要はない。大事なのは『パセリ』を栽培する過程にあるのだからな」
村下 「...そうですね、やってみます(汗)」

 

9月23日
来生 「さて、それでは早速準備を始めようか」
村下 「今回の『パセリ』の種も細かいですね」[写真1A]
来生 「うむ、今回は去年の『アサガオ』の時に残っていた鉢を使用してみよう」
村下 「...博士。以前にも同じような台詞を聞いたような気がしますけど...」
来生 「...村下君、そういう突っ込みはやめたまえ。余っている物を有効に使うのも我々の使命だぞ」
村下 「すみません、出過ぎたマネを...(汗)はい、いつも通り土の準備は出来ました」
来生 「よし。今回はこの霧吹きで十分に土を湿らせてから種を蒔き、薄く土を被せるんだ。」
村下 「へえ〜、霧吹きなんて使うのは初めてですね。...出来ました」[写真1B]
来生 「これで、発芽まで新聞紙を被せておこう。あと今回はベランダではなく屋内で栽培する事にしよう」
村下 「何だか今回はいつもと勝手が違いますね(汗)」

 

10月7日
来生 「さて、もうそろそろ発芽した頃ではないかね、村下君?」
村下 「いや〜、発芽した事はしたんですが...何だかまた『カイワレダイコン』みたいなヘロヘロ芽に(汗)」[写真2]
来生 「う〜む、またか。困った物だな...」
村下 「どうしましょう博士(汗)」
来生 「まあ今回もある程度まで成長したら、伸び過ぎの芽は間引きして土を足すしかないだろうな」
村下 「トホホ、面倒くさいですね...」
来生 「そう言うな村下君。戦いはまだ始まったばかりだぞ」

 

11月11日
来生 「あれから1ヶ月あまり経過したが、様子はどうだね村下君?」
村下 「それが...色々間引きしたんですけど、4株しか残りませんでした(汗)」[写真3A]
来生 「う〜む...まあ仕方ないな。少し生育が遅いのも気になるが...」
村下 「気になると言えば...やっと本葉が出て来たんですけど、普通の葉ですね。パセリの葉ってちょっと縮れた感じになると思うんですけど?」[写真3B]
来生 「いい所に気が付いたな村下君。パセリの葉は最初は普通の葉だが、生育するにしたがって縮れた葉になるのだよ」
村下 「なるほど、そうだったんですか...」
来生 「それにしても、これの生育が遅いのは計算外だったな。これは次の観察と同時進行でやらねばならないな...」
村下 「ええっ、マジですか!?」
来生 「そんな訳で、近いうちに次回の観察素材を選んでおきたまえ」
村下 「は、はい...分かりました(汗)」

 

12月16日
来生 「さらに1ヶ月あまり経過したが様子はどうだね?」
村下 「いや...その何というか...茎が伸びたまま放っておいたので『ぐにゃ〜』と曲がって、土面に寝そべったようになってしまったんですが...」[写真4]
来生 「う〜む...まあこれは仕方ないな」
村下 「ええっ!?放っておいてもいいんですか?」
来生 「いや良くはないのだが、今はただでさえ『スノードロップ』と同時進行なのでやり直している時間はないぞ」
村下 「そ、そうですよね(汗)このままやってみます」
来生 「もし不安なら、少しだけ新しく種を蒔いてみるかね?」
村下 「う〜ん...考えておきます」

 

2月10日
来生 「第8回の『パセリ編』も実に2ヶ月ぶりだな。...で、様子はどうだね村下君?」
村下 「ううっ...。見て下さい博士、この有り様を。もうグチャグチャになって来ました(汗)」[写真5A]
来生 「う〜む、ちょっと見ない間にスゴイ事になったな」  
村下 「どうしたら、いいんですか〜(汗)」
来生 「...まあ、これも下手にいじらない方がいいだろうな」
村下 「いいのかなぁ...あ、そういえばこのパセリの葉、全然縮れてこないんですけど(汗)」[写真5B]
来生 「あっ...いや〜すまんすまん。実はこれは葉の縮れない『イタリアンパセリ』だったのだよ」
村下 「んも〜(怒)おかしいと思いましたよ」
来生 「まあ、落ち着きたまえ村下君。むっ、そういえば新しい芽が増えているようだが?」
[写真5C]
村下 「実は、あたしがコッソリ新しい種を蒔いておいたんですよ」
来生 「なるほど、まあいいだろう。それではもうしばらく様子を見ようか」
村下 「分かりました!!」

 

3月3日
来生 「さて、村下君『パセリ』の方は...」
村下 「うわぁぁぁん(涙)博士ぇ〜大変ですぅぅ(汗)」
来生 「な、何だ!?いったいどうしたのだね村下君?」
村下 「か、カビがぁ...パセリの鉢にカビが生えてしまいましたぁ」[写真6A・B]
来生 「むうぅ、これは...まあ、落ち着きたまえ村下君。なぜこんな事態になったのか原因を考えてみようではないか」
村下 「多分、2週間前に入れた肥料のせいだと思うんですけど...」
来生 「なるほど...カビもその肥料を中心として発生しているな。おそらく室内の日が当りにくい所で栽培している為に肥料にカビが生えてしまったのだろう」
村下 「ど、どうしましょう〜博士...(汗)」
来生 「まあ、カビの生えた肥料は当然取り除くとして、土に生えた部分も新しい土と入れ替えた方がいいな。あとこれからは鉢は外に出して日に当てた方がいいだろう」
村下 「...分かりました(汗)」

 

月7日
来生 「衝撃のカビ事件から1ヶ月...『パセリ』は無事復活したかね村下君?」
村下 「ふふふ...ジャーン!!見て下さい博士。この生長ぶりを...」[写真7]
来生 「おおっ、復活どころか前よりも良くなっているな」
村下 「いや〜、やっぱり太陽の光は偉大ですね。まさに光合成様々って感じです」
来生 「うむ、これなら食べても大丈夫だな」
村下 「そうですね...って、ええーっ!?食べるんですか、これを?カビとか生えたんですよ?」
来生 「まあ、それは不安だが大丈夫だろう。では次回パセリ料理で最終回としようか」
村下 「どうなっても知りませんよ〜(汗)」

 

月14日
来生 「さて、パセリ編も今回でついに最終回だな。村下君、準備はいいかね?」
村下 「ええ、まあ一応適当な葉を摘み取ってみましたけど...本当に食べるんですか?(汗)」[写真7]
来生 「当然だよ。そうでなければ意味が無いからな」
村下 「う〜ん(汗)まあ博士がそこまで言うなら...」
来生 「では早速調理を頼むぞ、村下君」
村下 「分かりました。それじゃ、ちょっと待ってて下さいね」

村下 「はい、出来ました〜。イタリアンパセリのサラダとスパゲッティナポリタンのイタリアンパセリのせで〜す」
来生 「これはまた...う〜む(汗)イタリアンパセリ自体は全く調理してないように見えるのだが...」
村下 「え〜、だってパセリって生で食べる物でしょ?あとイタリアンというぐらいだからスパゲッティにしてました」
来生 「まあ、いいか。では早速いただくとするかな......むぅ、これは!?」
村下 「どうしました博士!?(汗)」
来生 「村下君も食べてみたまえ」
村下 「えっ!?...そ、それじゃサラダの方を......うっ、イタリアンとかいっても味は普通のパセリと同じですね(汗)」
来生 「まあ、味に意外性がなかったのは残念だが、パセリを育てるという意味では今回の『観察記録』は大成功だったな。途中、色々あったが...」
村下 「喜んでいいのかどうか複雑ですが...」
来生 「それでは、次回も頑張りたまえ村下君」
村下 「はい、もちろんですよ。それでは次回の『観察記録』をお楽しみに」

 

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