FILE25:アブラナ

 

アブラナ
(アブラナ科)

 

村下 「博士、今回の『野外観察』はどこに行きますか?」
来生 「う〜ん、昨日は遅くまで仕事だったから疲れているんだ。今日は中止にしないか村下君?」
村下 「んも〜、何言ってるんです。仮にも研究者がそんな事言っていいんですか?」
来生 「...そうだな、自分を見失う所だったよ。それじゃ出かけようか」
村下 「そうそう、やっぱり博士はそうでないと...」
...歩き初めて数分後
来生 「よし、この辺にしようか」
村下 「早っ!?(汗)そんなに簡単に決めていいんですか?」
来生 「早速、手頃な観察素材が見つかったからな。今回はあの『アブラナ』にしよう」
村下 「『アブラナ』...風情のない呼び方ですね。『ナノハナ』と呼ぶ方があたしは好きですけど」
来生 「まあ、その呼び方の方が一般的ではあるな。『アブラナ』は作物として多く育てられているが、その用途は若い葉を食用にしたり...」
村下 「菜種油を採ったりするんですね」
来生 「そう、この『アブラナ』の種子は40%が油分なので、それを搾って油として利用するのだよ。他には養蜂の蜜源の目的でも栽培されているな」
村下 「なるほど、そうだったんですか。なかなか奥の深い植物だったんですね」
来生 「では早速今回の植物クイズに行ってみようか。実はこの『アブラナ』は昔からある在来種ではなく、現在では北欧が原産の『セイヨウアブラナ』がほとんどになっているのだが、この『セイヨウアブラナ』がいつ頃日本に導入されたか分かるかね?」
村下 「ええっ!?これが『セイヨウアブラナ』だという事すら知りませんでした。え〜と...分かりません(汗)」
来生 「答は例によって右下だ。...さて、もう帰って寝るとしようか」
村下 「...やっぱり手っ取り早く済ませる為に、こんな近場にしたんですね」
来生 「まあ、よくある事だ。気にするな村下君」
村下 「んも〜(呆)」
(おわり)

 

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答:明治11年(1878)
九州に導入された