FILE27:ネムノキ

 

ネムノキ(マメ科)

 

来生 「今回の『野外観察』は、すぐ近くのA城寺町の久万川沿いに来ているぞ」
村下 「博士〜、せっかく梅雨の合間の晴天なんだから遠出しましょうよ(汗)」
来生 「何を言うんだ村下君。こういう何気ない場所にこそ、面白い観察素材があるのだよ。おっ、早速見つけたぞ。今回はあの木にしよう」
村下 「あっ、この木はよく見かけますね。何ていう木か知りませんけど...木なのにエンドウみたいな実が生ってるんで不思議に思っていたんですよ」
来生 「これは『ネムノキ』だ。マメ科の植物だから、さや状の実が生っても不思議ではないな」
村下 「へえ〜、そうなんですか。あと葉の形が『オジギソウ』に似てますよね。これも触ったら葉が閉じたりするんですか?」
来生 「惜しいな村下君。この木の場合は夜になると葉が閉じて垂れるのだ。だからこそ『ネムノキ』と呼ばれているのだよ。もっとも『オジギソウ』も夜には葉を閉じるから非常に似ているとも言えるな。同じマメ科だし。しかし、落葉小高木と一年草というのは大きな違いだが...」
村下 「なるほど〜。細かい糸状の花が咲くところも似てますしね。他にはどんな特徴があるんですか?」
来生 「うむ。広辞苑によると、材は胴丸火鉢や下駄歯、樹皮は打撲傷や駆虫に使われているようだな」
村下 「...胴丸火鉢って何ですか?」
来生 「私もよく分からないが、胴丸というのは昔の鎧の一種らしいので、その形を模した火鉢の事ではないかな。さて、そろそろ今回の『植物クイズ』に行ってみようか。ズバリ『ネムノキ』は漢字で書くとどんな字になるか分かるかね?」
村下 「ふふふ...。ついに『植物クイズ』もネタ切れのようですね博士。そんなの簡単ですよ。『眠木(眠の木)』に決まっているじゃないですか」
来生 「...残念だったな村下君。不正解だ。答えは例によって右下だ。」
村下 「ええーっ!!今回は自信あったのに〜」
来生 「まあ、村下君にすぐ看破されるような問題は出したりはしないよ」
村下 「んも〜、すぐそうやってバカにするんだから...」
来生 「さてと。それじゃちょっとこの近くの本屋に寄っていこうか」
村下 「博士...実は本屋に行くついでに『野外観察』を済ましたんじゃ...」
来生 「ふふふ...さあね(笑)」
(おわり)

 

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答:合歓木