FILE28:マツヨイグサ

 

マツヨイグサ
(アカバナ科)

 

午後9時、村下邸...
来生 「こんばんは。夜分遅くにすみません。来生です」
村下 「博士!?こんな時間にどうしたんですか!?」
村下父 「おお、伊織君久し振りだな。元気でやっているかね?」
来生 「こちらこそご無沙汰しております、村下教授。お嬢さんを少しだけお借りしたいのですがよろしいでしょうか?」
村下父 「もちろん構わんよ。由季、行ってきなさい」
村下 「...お父さん、一応あたしも年頃の娘なんだから少しは反対して欲しいんだけど(汗)」
村下父 「伊織君と一緒なら安心だろう。万が一何かあっても、伊織君になら由季を嫁にやってもいいとワシは思っているからな。ははは(笑)」
村下 「んも〜、お父さんったら...(恥)」
来生 「では、早速行こうか村下君。『野外観察』に」
村下 「...何だ『野外観察』ですか(汗)」
T木池付近...
来生 「さて、この辺りにしようか」
村下 「今回も割と近場ですね。それにしても、こんな夜に観察するなんて一体何の植物なんですか?」
来生 「あれを見たまえ。夜に咲く花『マツヨイグサ』だ。あれはその中でも最もポピュラーな『オオマツヨイグサ』だな」
村下 「あっ、知ってます知ってます。別名『ツキミソウ(月見草)』ですよね」
来生 「一般的にはそう呼ばれているが、実は『ツキミソウ』というのは『マツヨイグサ』と同じアカバナ科の別種だ。白い花が咲く園芸種なのだが、近年ではほとんど見られなくなったようだ」
村下 「へえ〜、そうなんですか。でもこの『オオマツヨイグサ』の方が『ツキミソウ』って名前がしっくりきますけど...」
来生 「確かにそうだな。この黄色い花が月の色と同じだしな。だが、この『オオマツヨイグサ』も近年は減少気味で、同種で小型の花が咲く『メマツヨイグサ』の方が増えつつあるそうだぞ。」
村下 「そうだったんですか。全然知りませんでした(汗)」
来生 「さて、今回の植物クイズにいってみようか。『マツヨイグサ』は発芽して2年目に開花結実する2年草だが、冬の間は根出葉が地面に平たく放射状に広がった状態になる。この状態を何というか知っているかね?」
村下 「えっ!?え〜っと(汗)確か聞いた事があるような気が...う〜ん忘れました(汗)」
来生 「答えは例によって右下だ。さて、観察も終わったしそろそろ帰ろうか?」
村下 「も、もう帰るんですか?せっかくこんな時間に外出できたんだし、もうちょっと遊んでいきましょうよ」
来生 「それはダメだ。君のお父さんが心配するからな。帰りにそこのコンビニでアイスでも買ってあげるから我慢しなさい」
村下 「子供ですかあたしは...トホホ(涙)」
(おわり)

 

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答:ロゼット