野外観察２９

来生	「いや～、まだまだ暑いな。ん、どうした村下君？元気が無いな」
村下	「．．．だって、もう夏休みが終わっちゃうんですよ。今年は全然遊べなかったのに．．．トホホ」
来生	「ふむ、それは気の毒だったな。では、これから私と出掛けるかね？」
村下	「えっ、本当ですか？で、どこへ行くんですか？」
来生	「そうだな、Ｓ信町の方まで行って見るかね？」
村下	「Ｓ信町．．．ですか？」
．．．Ｓ信町に到着
来生	「さて、今回の『野外観察』だが．．．」
村下	「やっぱり『野外観察』だったんですか．．．話が上手すぎると思いましたよ（汗）」
来生	「まあ、そう言わずに。今回は村下君が観察素材を選んでいいぞ」
村下	「本当ですか！？え～と、それじゃ．．．あの畑に生えているヒマワリにしましょう」
来生	「意外と普通の物を選んだな。ヒマワリはキク科の植物で主に観賞用として育てられているな。種子から食用油を採ったりもするが．．．」
村下	「へえ～、そうなんですか。あたしはてっきりヒマワリの種って、ハムスターの餌かと思ってました」
来生	「．．．まあそれも間違ってはいないがな」
村下	「じゃあ、博士こういう話は知ってますか？ヒマワリは海の精クリティの化身っていうヤツ」
来生	「いや、知らないな。どういう話だねそれは？」
村下	「海の精クリティは太陽神アポロンに恋していたんですけど、その思いが通じなかったので９日９夜直立したまま太陽を見つめ通していたらヒマワリになっちゃった．．．という哀しい伝説ですよ。」
来生	「う～む、それはある意味恐ろしい話だな。さて、今回の『植物クイズ』に行ってみようか。ヒマワリは太陽の方を向いて花の向きを変えると言われているので、その名が付いたとされているが、実際には回転したりはしない．．．と、言われていたのだが、実際に花の向きを変える品種もある。それはどんな品種か知っているかね？」
村下	「ええっ！？．．．って、言うか、ヒマワリって全種類太陽に向かって回転する物だと思ってました（汗）う～ん、分かりません」
来生	「正解は例によって右下にあるぞ。．．．さて、あそこに園芸店があるな。村下君、何か欲しい物があったら買ってあげよう」
村下	「本当ですか！？じゃあ、直径１ｍぐらいのでっかい金鯱（サボテンの品種）を．．．」
来生	「．．．いや、それは無いと思うが（汗）」
（おわり）