FILE3:クロガネモチ |
クロガネモチ (モチノキ科) |
2000年 元旦 | |
村下 | 「博士、明けましておめでとうございます!!今年もよろしくお願いしま〜す!!」 |
来生 | 「おお、おめでとう村下君。こちらこそよろしく頼むぞ」 |
村下 | 「それじゃ博士、早速行きましょう」 |
来生 | 「む?一体何処へだね?」 |
村下 | 「んも〜、何言ってるんですか。初詣ですよ、初詣。年末に約束したじゃないですか」 |
来生 | 「ああ!すまんすまん。すっかり忘れていたよ。...で、何処の寺(神社)へ行こうか?」 |
村下 | 「T山寺にしましょう。ここから近いし...」 |
来生 | 「T山寺か...。まあいいか...」 |
(解説:T山寺は四国八十八ヶ所の一つで、山の上にあるお寺である。お年寄り等は登るのがちょっとツライかも知れない) | |
来生 | 「ふう...やっと着いたか。私にはちょっとキツイな」 |
村下 | 「博士...お年寄りみたいですね。それじゃお参りしましょう。『今年も、いい年でありますように...』」 |
来生 | 「『今年は、もっと我が研究室繁栄しますように...』さて、おみくじでも引こうか村下君?」 |
村下 | 「いいですね、引きましょう。...やった、大吉ですよ博士!!」 |
来生 | 「うっ、大凶か...まあいい...運命は自分で切り開くものだ」 |
村下 | 「そうそう、気にしちゃダメですよ博士」 |
来生 | 「むぅぅ...」 |
その帰り道... | |
来生 | 「おっ!ちょうどいい。ついでに、今年最初の野外観察をやろう」 |
村下 | 「野外観察って...あの街路樹ですか?」[写真] |
来生 | 「うむ、その通りだ。あれは何という木か知っているかね?」 |
村下 | 「それぐらい知ってますよ、ナンテンでしょ?のど飴とかになってるヤツ。赤い実が付いてるし」 |
来生 | 「ふふふ、まだまだだな村下君。あれはモチノキの仲間で「クロガネモチ」という木だ」 |
村下 | 「ええーっ!?そうだったんですか?」 |
来生 | 「では、恒例の植物クイズだ。クロガネモチはモチノキ科の木だが、どうしてモチノキという名前が付いたか分かるかね...」 |
村下 | 「え?...う〜ん...すみません、分かりません...」 |
来生 | 「答えは例によって右下にあるぞ。あっ、そういえば村下君にお年玉を渡すのを忘れていたな。はい」 |
村下 | 「本当ですか!!ありがとうございます...って博士、この包みは...」 |
来生 | 「それは、お年玉代わりの植物図鑑だ。それを読んで勉強したまえ」 |
村下 | 「そ、そんなぁ〜。トホホ...」 |
(おわり) |
答:樹皮に粘着物質を含んでおり、
トリモチの原材料になっていたから