野外観察３０

村下	「今回の『野外観察』もＳ信町にやって来ました。で、今回は何ですか博士？」
来生	「うむ、あそこに見える『Ｅ県花き総合指導センター』にある『ヒガンバナ』だ」
村下	「ええーっ、『ヒガンバナ』ですかぁ！？」
花き総合指導センターに到着
村下	「『ヒガンバナ』なんて縁起の悪い．．．それにわざわざこんな所に来なくても、その辺にいっぱい生えてるじゃないですか？」
来生	「ふふふ、甘いな村下君。あの『ヒガンバナ』を見てみたまえ」
村下	「えっ．．．ああっ、白い『ヒガンバナ』！？」
来生	「その通り、ここには白い『ヒガンバナ』が咲いているのだよ」
村下	「へえ～、こんなのがあるなんて知りませんでした。でも白いと余計縁起が悪いような気がしますが．．．」
来生	「まあ、そう言うな村下君。ちなみに縁起が悪い以外で『ヒガンバナ』で知っている事はあるかね？」
村下	「そういえば『ヒガンバナ』には葉が無いですよね。ほら、この白いのも無いじゃないですか」
来生	「うむ、正確に言うと葉が無い訳ではないぞ。この花が咲き終わった後に葉が出て来るのだよ」
村下	「そうだったんですか、知りませんでした。あと毒があるとも聞いてますが．．．」
来生	「その通りだ。『ヒガンバナ』の鱗茎には毒と多量の澱粉質が含まれているぞ。だがこの鱗茎はすりおろして薬用に使われる事もあるのだよ」
村下	「これまた知りませんでした（汗）」
来生	「さて、ここで植物クイズだ。村下君は忌み嫌っている『ヒガンバナ』だが、欧米では園芸種として好まれて庭に植えられたりしている。ではその欧米で『ヒガンバナ』が何と呼ばれているか知っているかね？」
村下	「．．．欧米の人達の感覚って．．．すみません、分かりません（汗）」
来生	「答は例によって右下にあるぞ。さて、折角だから『花き総合指導センター』を色々見て回ろうか」
村下	「そうですね。面白そうな物が多そうですしね」
来生	「そんな訳で次回も『Ｅ県花き総合指導センター』からお送りするぞ」
（おわり）