野外観察３２

来生	「さて、今回の野外観察は久々にＹ町のＥ大学グラウンド周辺にやって来たぞ」
村下	「本当に久々ですね。第５回の『ツバキ』以来じゃないですか？」
来生	「うむ。それでは今回の観察素材は．．．よし、この街路樹にしようか」
村下	「．．．このコーナーで扱う植物って街路樹が多いですよね。もしかして手抜きですか？」
来生	「．．．ふふふ、気のせいだよ村下君。ところで君はこの街路樹の名前を知っているかね？」
村下	「えーと．．．あ、この樹皮がまだら模様になっているのは『プラタナス』ですね」
来生	「その通り！やるな村下君。いかにも『プラタナス』だ。だが『プラタナス』は学名で図鑑等には『スズカケノキ』と表記されている事が多いな」
村下	「そうなんですか？でも、やっぱり『プラタナス』って名前の方がしっくり来ますよね」
来生	「同感だな。ところで、このように街路樹に使われている『プラタナス』は『スズカケノキ』と『アメリカスズカケノキ』の交雑種『モミジバスズカケノキ』がほとんどなのだよ」
村下	「へえ～、そうなんですか」
来生	「ちなみに『アメリカスズカケノキ』の樹皮は皮目が縦になっていて、この様に剥がれてまだら模様にはならないのだがね」
村下	「う～ん．．．奥が深いですね」
来生	「さて、それでは今回の植物クイズに行ってみようか。『プラタナス』が『スズカケノキ』とも呼ばれると言うのは前述の通りだが、なぜそのような名が付いたか分かるかね？」
村下	「えっ！？え～と．．．分かりません（汗）」
来生	「答は例によって右下にあるぞ。さて、そろそろ帰るかね？」
村下	「え～！？何だか最近アッサリ帰ってばかりですね．．．どこかでお茶でも飲んで帰りましょうよ」
来生	「そうしたいのは山々だが、私も給料日前なので苦しいのだよ．．．帰ってから村下君に入れてもらうインスタントコーヒーの方がありがたいな」
村下	「んも～、しょうがないですね～」
（おわり）

答：『スズカケノキ』の実は
山伏が首から掛けている
スズに似ているから