FILE36:コバンソウ

 

コバンソウ
(イネ科)

 

村下 「今回の『野外観察』は石手川(伏字やめました)河川敷の土手にやって来ました」
来生 「う〜む、もう6月だというのに天気がいいな。こんな日は、のんびりと昼寝でもしていたいものだが...」
村下 「んも〜、またそうやって怠けようとするんだから...それよりも今回の観察素材を決めて下さいよ」
来生 「そうだな...おっ!これにしよう。今回はこの『コバンソウ』だ」
村下 「『コバンソウ』?この小さな草の事ですか?」
来生 「その通りだ、村下君。これはイネ科の一年草で文字どおり、このような小判型をした花穂を垂らすので『コバンソウ』と呼ばれているのだよ」
村下 「そ、そのまんまですね(汗)しかしまあ、雑草の割には可愛らしい草ですよね」
来生 「ふふふ、村下君は『コバンソウ』を雑草だと思っているのかね?」
村下 「ええっ!?違うんですか?」
来生 「『コバンソウ』はもともとヨーロッパ原産で、観賞用として渡来したものなのだよ」
村下 「そうだったんですか。小判なんていうから、てっきり日本原産の雑草かと...」
来生 「もっとも、今は野生化してこのような荒地や海岸の砂地に生えているのだがな」
村下 「それって、ほとんど雑草と同じじゃないですか(汗)」
来生 「まあ、それは気にするな。さて、今回の植物クイズに行こうか?」
村下 「...誤魔化しましたね?博士」
来生 「『コバンソウ』はその形から別の名前で呼ばれる事もあるのだが、どんな名前か分かるかね?」
村下 「う〜ん、草鞋(ワラジ)にも似てるから『ワラジソウ』ですか?」
来生 「残念、ちょっと惜しかったな。答えは例によって右下だ。さて、帰ろうか村下君」
村下 「早っ!?(汗)お茶ぐらい飲んでいきましょうよ、博士〜」
(おわり)

 

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答:『タワラムギ(俵麦)』