FILE38:オシロイバナ

 

オシロイバナ
(オシロイバナ科)

 

来生 「さて。そろそろ出かけようか、村下君」
村下 「え?もう夕方ですけど...一体どこへ?」
...移動中
来生 「...そんな訳で、今回の野外観察は船ヶ谷町のJR沿線土手にやって来たぞ」
村下 「何かと思えば、野外観察でしたか...それにしても、わざわざ夕方にやって来た理由は何ですか?」
来生 「それは、今回の観察素材が『オシロイバナ』だからだよ。ほら、この辺り一面に咲いているだろう」
村下 「ああっ!!なるほど。『オシロイバナ』の花は夕方じゃないと咲きませんからね」
来生 「うむ。村下君の言う通り『オシロイバナ』の花は、夕方咲き始めて翌日の明け方にしぼむのが特徴だな」
村下 「あと、種の中に入っている白い粉を白粉(おしろい)替わりに使ったりしてたんですよね」
来生 「白い粉...その表現はやめたまえ(汗)それは胚乳の事だ。確かにそういう理由から『オシロイバナ』と呼ばれるようになったのは事実だがな」
村下 「他に特徴は無いんですか?」
来生 「そうだな...『オシロイバナ』のおしべとめしべは、咲いた直後は外に出ているが、暗くなると巻き込まれるように花の中に入って自動受粉するのも特徴だな」
村下 「へえ〜、面白いですね」
来生 「それ以外では、花のように見える部分は実は『がく』だったりもするな」
村下 「『アジサイ』と同じですね」
来生 「では、今回の植物クイズに行ってみようか。ズバリ、『オシロイバナ』の原産地はどこか分かるかね」
村下 「...う〜ん(汗)」
来生 「前回指摘されたから、今回は簡単にしたのだがね」
村下 「...和風の名前だから、日本ですか?」
来生 「残念。『オシロイバナ』が日本に伝わったのは、江戸時代初期だぞ。答は例によって右下だ」
村下 「今回もダメでしたか。トホホ...」
(おわり)

 

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答:熱帯アフリカ