FILE45:ヤエヤマヒルギ

 

ヤエヤマヒルギ
(ヒルギ科)

 

来生 「ふふふ。諸君、久しぶりだな。今回の『野外観察』は何と沖縄にやって来ているぞ」
村下 「博士、何でそんなに偉そうなんですか(汗)そんな訳であたし達は西表島のマングローブの森を見に来ました〜!楽しみですね〜」
来生 「村下君こそ、ずいぶんと浮かれているようだな」
村下 「いいじゃないですか。沖縄旅行なんて滅多に来れませんからね〜」
来生 「確かにそうだな。それでは仲間川の遊覧船でマングローブを見に行くとしようか」
村下 「今日は天気もいいし最高ですね〜。あ、マングローブの森が見えて来ましたよ。タコみたいな根っこで面白いですね」
来生 「うむ、あれは『ヤエヤマヒルギ』だな」
村下 「『ヤエヤマヒルギ』?マングローブって名前じゃないんですか?」
来生 「思った通りのリアクションだな、村下君。マングローブとは熱帯およびの亜熱帯の入江や河口などの泥地に生えている植物(または森林)の総称だぞ」
村下 「そ、そうだったんですか!?勉強になりました(汗)」
来生 「『ヤエヤマヒルギ』は、このようなマングローブの森の代表的な植物だな。幹や枝からのびている無数の根は気根と呼ばれているもので地下に空気を送り込む役目を果たしているのだ。特にこの『ヤエヤマヒルギ』の気根は植物全体を支える支柱の役目も果たしているので支柱根とも呼ばれているな」
村下 「へえ〜、面白いですねぇ」
来生 「マングローブの森の植物は、このような海水に没してしまう泥地でも生きていけるように独自の形態に進化した物が多いな。このヒルギ科の植物は『胎生種子』をつけるのが特徴だ」
村下 「『胎生種子』?...って何ですか?」
来生 「通常の植物の種子は本体から離れて地面に落ちてから発芽するのだが、『胎生種子』はまだ本体に付いている内に発芽して、その状態で海水に浮かんで移動し別の場所に根付くのだよ」
村下 「そんな種子があったんですか?全然知りませんでした(汗)」
来生 「さて、今回のクイズに行ってみようか?『ヤエヤマヒルギ』の八重山とは沖縄のどの島にあるか知っているかね?」
村下 「え〜!?...う〜んと、やっぱり石垣島ですか?」
来生 「...不正解だ。答は例によって右下にあるぞ」
村下 「う゛〜、残念。次回も仲間川からお送りしま〜す」
(おわり)

 

(オマケ)
由布島の
チビヤエヤマヒルギ

 

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答:どの島にも無い

来生 「八重山とは、石垣島・西表島等の島々の総称なので山の名前ではないぞ」
村下 「え〜!?そんなのアリですか?(汗)」