FILE6:イヨカン

 

イヨカン(ミカン科)

 

村下 「う゛〜、まだまだ寒いですね。こんな日はコタツに入りながら、ミカンでも食べていたいですね」
来生 「いい若者が何を言っているのだね、村下君。さあ、今日も野外観察に出かけるぞ」
村下 「トホホ、わかりました...」
:研究所近くの川沿いの土手...
来生 「たしかこの辺だったが...」
村下 「こんな所に何があるって言うんですか博士?」
来生 「おお、あったぞ。村下君、今回の題材はあのイヨカンの木にしよう。君もミカンは好きだろう?」
村下 「イヨカンですか...あたしはどっちかっていうと普通のミカンの方が好きですね、イヨカンって皮が厚くて剥きにくいし、汁で手がベタベタになっちゃうし...」
来生 「村下君、君はそれでもE県民かね。一般にはE県の特産物はミカンだと思われているが、実はこのイヨカンこそが真の特産物なのだ。イヨカンを上手く食べられないようではE県民として失格だぞ」
村下 「そ、そんな事言ったって...あ、そうだ今回は植物クイズを出さないんですか?」
来生 「おお、そうだったな。では、イヨカンは漢字で書くと『伊予柑』だが、この柑という字の元になった果物は一体何か分かるかね?」
村下 「そりゃ、もちろん『蜜柑(ミカン)』の柑じゃないんですか?」
来生 「ふふふ、惜しかったな村下君。それも決して間違いではないが、そのミカンの古い呼び名こそが真の答えだ。解答は例によって右下にあるぞ」
村下 「んも〜、何でいつもそういう意地悪な問題ばかり出すんですか?」
来生 「すぐに分かってはクイズにならないだろう。さて、今回はどうするかな...そう言えば、この近くにそば屋があったな。あそこで昼食にしようか?」
村下 「え〜。また、おそばですかぁ〜?たまには別の物にしましょうよ博士」
来生 「ならば、新しく出来た牛丼屋にでもするかね?」
村下 「ぎ、牛丼(汗)...やっぱり、おそばでいいです...」
来生 「よし、それでは行くか。私は今日も『山かけそば』だ」
村下 「トホホ(汗)...」
(おわり)

 

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答:柑子(コウジ)。ミカンの古名。
実はミカンの一種で
普通のミカンよりも小さく、
皮は黄色で薄く、酸味が強い。