FILE7:ウメ

 

ウメ(バラ科)

 

村下 「毎度おなじみの『野外観察』、今回は市街中心にあるH之内公園にウメの花を観察に来ました」
来生 「うむ、思った通りウメは今が見所だな」
村下 「この前のツバキの時に鏑木君も言ってたけど、今年は暖冬だったから1月15日には気象台のウメの標準木がすでに開花していたらしいですよ」
来生 「ほう、今回はよく調べているじゃないか」
村下 「ふふん、まかせて下さいよ。こんな事もあろうかと、あらかじめ予習してきたんですよ」
来生 「なるほど、村下君もなかなかやるようになったな。それでは...」
村下 「ストップ!!博士、今回はあたしから植物クイズを出してもいいですか?」
来生 「おお、燃えているな。よし、受けて立とう」
村下 「それじゃ、『東風(こち)ふかば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ』はいったい誰が詠んだ歌でしょうか?」
来生 「ふふふ、それは菅原道真公の歌だろう。九州の大宰府にある『菅公の飛梅』に代表されるように道真公とウメは関係が深いからな」
村下 「ううっ、そんなにアッサリ答えないでくださいよ。博士は理系だから、こういう問題は不得意かと思ったのに...」
来生 「これでも現役の教師だからな。甘く見てはいかんよ。それでは私からも問題だ。その昔、ウメは『四君子』と呼ばれる植物の一つだったのだが、他の三つは分かるかな?」
村下 「えっ!?...う〜ん、何かの本で読んだような気が...え〜と、ランと......すみません、忘れました(汗)」
来生 「答えはいつも通り右下にあるぞ。ところで、この公園は様々な植物があるから観察にはもってこいだな」
村下 「そうですね。さすがにまだ咲いてませんけど、サクラの木もいっぱいありますし、春になったらみんなでお花見に来ましょう」
来生 「うむ、そうだな。さて、そろそろ昼食に...」
村下 「ふふふ、H園町に本物のインドの方がやってるカレー屋があるんですよ。そこに行きましょう」
来生 「なんと、昼食の場所まで調べていたのか村下君」
村下 「まかせて下さい。こんな事もあろうかと、そっちの方も予習してたんですよ」
来生 「やれやれ。さすがは村下君だな」
(おわり)

 

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答:ラン・キク・タケ