FILE8:ヤドリギ

 

ヤドリギ
(ヤドリギ科)

 

来生(今回は前回のH之内公園編の続きだぞ)
来生 「おっ!?村下君、食事に行く前にもう一つ観察をしていこうじゃないか」
村下 「ええ〜っ!?もうお腹ペコペコですよ〜」
来生 「ふふふ。まあそう言わずに、あの木を見てみたまえ。何か変な所はないかね?」
村下 「変な所って...あっ、なんか一部分だけ葉が茂っている部分がありますね」
来生 「そう、落葉しているはずの木に葉がある...何故か分かるかね?」
村下 「う〜ん......すみません、分かりません(汗)」
来生 「あれは、あの部分だけ別の植物なのだよ。『ヤドリギ』というのを聞いた事はないかね?」
村下 「あっ、それ聞いた事あります。確か他の木に寄生して生きている木ですよね。人間で言えば、女の人の稼ぎで暮らしている『ヒモ』みたいなヤツですよね。まったく最低ですね!!」
来生 「あ〜いや、村下君そこまでボロクソに言わなくても(汗)...『ヤドリギ』は生きていく為に合理的な方法を取っているのに過ぎないのだよ。植物学的に見ても非常に興味深い素材ではあるな」
村下 「う〜ん、なんか納得いきませんけど...ところでどうやって他の木に寄生しているんですか?」
来生 「うむ、たとえば今ある『ヤドリギ』の実を鳥が食べるとするだろう。その中の消化されなかった種が糞と一緒に排出されて別の木の枝に落ちる。そこからまた芽が出て新たな『ヤドリギ』が出来るというわけだ」
村下 「なんだか増え方もイヤな感じですね...」
来生 「それでは、今回も植物クイズにいこうか...『ヤドリギ』に実が生るという事は当然花も咲くという事だが、その花はいつ頃咲くか分かるかね?」
村下 「え〜?さっきまで知らなかった植物なのに、そんな事まで分かりませんよ(汗)」
来生 「ふふふ、答えは例によって右下にあるぞ」
村下 「それより早く食事に行きましょうよ博士」
来生 「やれやれ。村下君にはまだまだ植物学の奥深さを分かってもらえそうにないな」
(おわり)

 

野外観察TOPへ

 

ホームへ

 

答:2月頃