過去の 36話〜45

36話「かごめ略奪!超速の妖狼 鋼牙」2001.7.23.
 暴れ狼鋼牙の猛攻。犬夜叉の太刀をかわしてからの足蹴、よけて攻めて印象よすぎですな〜。鮮烈な鋼牙のデビューに弥勒さま思わず、
「なんとぉっ!!」
という高い声での感動詞がもれる〜っ!!
 犬と狼の暴言対決に、
「両名とも、ガラが悪いですなぁ〜ぁ。」
黙っていれば一見ガラの良さそうな法師、実は甲乙付け難し。
 妖怪退治のプロフェッショナル珊瑚女史から、〔妖狼族〕という知識がもたらされる。
「知っているんですか。」
 
(※珊瑚ちゃんは年下だと思うが敬体。普段から敬体が多いが、この場合、相手が女性だからという事情もあてはまるかも?)
 犬夜叉が刀を振りかぶれば、鋼牙はなんかやべえと漠然と言ってあっさり逃げる。直感で危険を察して逃げたとすれば、鋼牙はたいそう始末の悪いやつだぞとプロフェッショナル共々犬夜叉に教え諭す。
 夕刻、狼に襲われた村の衆を埋葬。犬夜叉の言うとおり、最近墓ばっかり作ってる。拝むシーンよりも穴掘ってるシーンの方が多いし。今回は袈裟の裾がまくってありませんが、話し始める前に下ろしたんですかなぁ〜。
「かごめ様が四魂のかけらの気配を感じた方向に、この村があった。訪れてみると、村は全滅させられていた。四魂のかけらをめぐる争いが、次々に不幸を招いて、関係のない村人を死に追いやっていくのです。だから、奈落より四魂のかけらを早く集めることは非常に良いことと思いますが、集めた四魂の力を使って、おまえ様が完全な妖怪になろうというのには賛成できませんっ。とゆーことです。」
 「賛成できません」の語尾がゆっくりで力が入ってるのがかわい〜い演出☆「とゆーことです」の高い「と」と低い「ゆー」と高い「ことです」のイントネーションがかわい〜い演出☆
 
(※「おまえ様」というのは、皮肉の入った敬称だとしか思えませんなぁ〜。)
「四魂のかけらの力は善にも悪にもなる。しかし犬夜叉。今までその力を使って、幸福になった者の話など聞いた事がないのですよ。四魂の力は、血に飢えているとしか思えません。」
 弥勒さまが常々考えていることのリピート。骨子は
26話と同じなんですなぁ〜。
 犬夜叉は雲母と外出。かごめと七宝が薪を運び、その薪をくべている珊瑚の奥には、横になって晩御飯を待つ弥勒さま……?それ、はまりすぎ……。
 夜が明け、
2班に分かれて移動。先を行く1班の乗り物はおそらく自転車かついだ犬っころ。2班の乗り物は珊瑚のパートナー雲母。珊瑚と2人乗りしてる弥勒さま、錫杖を珊瑚の腰に通してその錫杖をつかむ。平気でお尻触れる彼が、みょーなところで気遣ってます。こーゆーときなら自然にさわれると思うのだが、それは弥勒さまの美学に反するのだろーか……。よく見りゃ原作もこーなってる☆年頃の男女ですからなぁ〜。あ、飛来骨があるから珊瑚の腰に手が届かない?飛来骨持つのじゃだめ?あの状態で雲母が急ブレーキかけたら、珊瑚痛いぞ。それとも、TV的に男が女の背後から手を伸ばすというのはダメなのか。
 同じ道を通って来たはずの
1班のメンバーは感じたのかは知らないが、この辺りに漂う妙な妖気を2班の皆は感じながら1班に追いつく。1班の方々に何か感じないかと聞いてみるが、七宝にいじくられ腹を立てている犬夜叉にNGワードとなる用語を多用し、犬夜叉は更にひねくれるが、真剣な弥勒さまは声を荒げ、
「そうではない。何か別の妖気を感じんかと尋ねておるのだ!」
敬体でない弥勒さまの強い発言は、頻繁にはないので貴重かも。
(※犬夜叉へはたまにこーなる。)
 狼奇襲!!かごめ強奪!!弥勒絶叫!!
「かごめさまぁ〜っ。」
 
(※弥勒さまがかごめに「さま」をつけるのは、彼には触れないような邪気にまみれた四魂のかけらを難なくひょいと拾いあげる彼女に対する尊敬の念か、かごめも「弥勒さま」と呼んでくれるからか。珊瑚は弥勒さまのことを「法師さま」と呼ぶが弥勒さまは「珊瑚」と呼び捨て。)
 狼に突き落とされて流されていた犬夜叉を救う。鋼牙たち狼の奇襲の目的はかごめを奪うことだったと伝える。さらわれて行くかごめを追う珊瑚を邪魔だてした妙な妖怪の遺体を見学。
──なんだこれは。(犬夜叉)
「鳥か?」
 
(※これって一応犬夜叉と会話してることになるか。敬体でないわ!!)
 この言い方好き☆さっき感じていた、狼とは違う妙な妖気の正体はこれだと分かる。妖狼族とともに、妖怪退治の珊瑚プロがてこずるほどの妖怪の出現は、ほんと厄介です。
 突然、キノコに泣かれる。
「これは七宝の合図……。そういえば。」
 以前に見たことがあったらしいですね。なんか、みんなでこれ眺めて冷静だけども。キノコの続く山の方向へ、またも雲母に
2人乗りで、向かいます〜っ。が、キノコは途絶えるし、T字路だし、狼臭いし、不恰好な鳥はやってくるし、来週は体力仕事の弥勒さま。
 今週は、弥勒さまの口調に注目
(※部分)。基本的には「です」「ます」調で丁寧な敬体。それが非常時とか、独り言とかに崩れるんですな〜。今後も気にしてみましょう。

■余談かしらん☆
・「なんかやべぇぞぉ〜っ。」「やかましい!」キャラ的にでなくて、言い方とか声が好きかも鋼牙。ん〜松野さん、柏倉さんと同じ種類に属するお声なもので、たまにうっとり聞いてしまってます。
・日本語で返事の来ない相手と対等にしゃべってる犬夜叉が、初めてかわいらしく思った。


37話「かごめに惚れたあいつ」2001.7.30.
 七宝のキノコをたどってかごめ追跡途中に、極楽鳥に襲われたところでしたっけ。極楽鳥の駆除が、あともう少しでひと段落つきそうなところで、弥勒さま1人さぼってますが、頭脳労働中。あごに手をやって、下を向いて、考え事の典型ですな。もっと働けだとか野蛮に言われたってマイペースなのが、癒し系よね☆顔を上げ、口にしたことは、犬夜叉への指図。年長者の風格ですわ〜☆
「犬夜叉、おまえこの妖怪につかまりなさい。」
 極楽鳥に襲われたこの場所が極楽鳥の狩りをする場所とすると、この辺に狼の屍や骨が転がっていてもよさそうなものだがそれが全く見当たらない。ということは、極楽鳥は妖狼族と手を組んでいるのかもしれないと疑ってみてもよい。つるんでいるのなら、妖狼族にさらわれたかごめが、極楽鳥と共通の住処にいたっておかしくない、極楽鳥の帰っていくところにはきっとかごめがいる、住処へ行ってついでに極楽鳥の駆除もしよう。そのために、犬夜叉にわざとさらわれてもらって、極楽鳥の住処を見つけ出そう。
 わたしは、犬夜叉が気づくほんの少し前に、気づいたけどね。さらわれる役の抜擢について。
「おまえの体のほうが頑丈にできているではありませんか。」
↑言い訳お見事。
 弥勒さまを恨み暴れる犬夜叉を運ぶ極楽鳥から少し距離をとって追尾。その最中に七宝と合流。
「おや七宝。無事だったのですね。」
 七宝がいなくなったと気づいたときも、その七宝に無事出会えたときも、弥勒さまの御心は平安そのもの。「おや」だなんて、すごーく弥勒さま用語なよーな。
 七宝に自分の策略を話すが、全くの見当違いであることが分かる。
「左様で……。」
↑さほど驚かれず。
 極楽鳥について行っていると、極楽鳥の住処に近づくに従って、自分の考えが見当違いであったその証拠が眼下におびただしく。
「まさにここには、狼の骨の山が。[間]極楽鳥とは敵同士ですかぁ。」
↑言い方おもろすぎ。これがその、狼の骨置き場だったわけで。
 自分の考えが間違っていたら屈託なく正す。そもそもあそこが極楽鳥の狩りをする場所だとした仮定から、間違っていたと。引き際は素晴らしく、おとり大作戦のおとり役だった犬夜叉にフォローの暇すらなく。前を行く犬夜叉を放りくさって、手前で方向転換してますから。恐いもんなしか。
「さっ。早くかごめ様を助けに参りましょう。」
↑泰然自若。堂々飄々。
 かごめのいる、妖狼族と極楽鳥の総力戦現場に降り立つ。
「命が惜しいものは、下がっていなさい〜っ!!」
以上、極楽鳥が群れる現場から、弥勒がお送りしました。って、まさに【片付ける】感じで吸う様鮮やか。あっさりと早い。ほんに、弥勒さまの性格向きかと。
 矢の一撃で極楽鳥を仕留める姐さん、太刀振り回す半妖、バキューム人間。皆で順に一芸ずつ、披露宴かい。妖狼族をびびらすには余る要素だわ。
 鋼牙の発言にいちいちひっかかってくれるのがうれしい弥勒さま☆
──かごめかぁ。おい犬っころ。逃げ帰んのは許してやるが、おれの女に手ぇ出すんじゃねぇぞ。(鋼牙)
「おれの、女……。」
──四魂のありかが分かるなんざ、まったくおれの女にふさわしいぜ。(鋼牙)
「かごめ様、あのように申しておりますが……。」
──うそじゃねぇ。かごめはおれの女だ。おれはかごめに惚れたんだ。かごめはなぁ、おれと一緒になったほうが幸せなんだよ。弱い犬っころとつるんでるよりな。かごめが妙な未練を残さねぇように、そのうちおまえもぶっ殺してやるよ。そうすりゃ、かごめ!おまえも心置きなくおれに惚れられるぜっ。(鋼牙)
「いや、うらやましい性格ですなぁ〜。」
弥勒さまはだってほら、セクハラ行為で誤魔化すから。婉曲表現にも程があるってもんだ。
 極楽鳥の親玉は、犬夜叉の風の傷の手応えで微塵となる。そんなことより、手負いの鋼牙をかごめは逃がし、それについて各々ご発言。
「まぁ〜。あれだけ盛大に惚れた好いたと言われたら、憎めないでしょうなぁ。」
 鋼牙を逃がしたかごめの気持ちになってみる。
 四魂のかけらの回収は翌朝。極楽鳥の親玉の持っていたものと、鋼牙の右腕にあったもの。鋼牙はきっとこれを取り戻しに来るだろうと推測。
 鋼牙にさらわれたかごめの身を案じていたにもかかわらず、さらった鋼牙をかばいだてするかごめに裏切られた感でいっぱい、鋼牙の「おれはかごめに惚れたんだ。」発言にいらだつ犬夜叉へ。
「あのままでは、ちと気の毒ですなぁ。」
↑わずかに見せる思いやり。わずかなところが、ね。
 かごめが怒って実家に帰っちゃったので、来週は現代のお話。

 
■余談。
書かずにはおられまい、鋼牙の声。うっとりと聞いてます。


38話「はなれて通うふたりの気持ち」2001.8.6.
 かなり年齢層の若いご婦人方を並ばせて。
「ほ〜これは良い手相ですねぇ。長命で子宝にも恵まれましょう。どうです?ひとつわたしの子を産んでくださらんかっ。」
 きゃ〜っ。若い娘の手を握って言っちゃってるよ〜。本当に手相の知識があるのか分かったもんじゃないし〜っ。コメントが何パターン用意されとるのか知らんが、気に入った娘にはコレが繰り返し言われとるのだろー。アニメーションにおいて、
「わたしの子を産んでくだされ。」が弥勒さまの名言として定着してないよーな気も……。元々、こんなに名言なのに、登場回数は少ないのでした。
 しっかしこの若い法師、ご婦人ウケがよろしいよーで……。
「お美しいご婦人には、だめもとで1度はお頼みしております。しかし〜、これは脈があるようす。ですが、1度に御二方のお相手をできるかどうかっ。あはっ。あぁ〜はははっ。(振向)あぁん?」
 「だめもと」とはかなり現代語。「だめでもともと」だとか「脈がある」だとか、本来それは口に出さずにおくべきよーなことで、エロいの前面に押し出してない?それがまたここではウケてるんですから、彼も場の雰囲気をよーく察してます。生き生きと、営業営業☆得意分野で☆って、本業では営業やらないのね……。
──おやじか?あいつ……。(珊瑚)
 ……笑い方がね、おやじ。
 何でこんなことをしてるかというと、彼らは犬夜叉待ちなのよね。今彼らが焦っても仕方がないと達観して、この状況を楽しもうとなさっとるわけであり。
 犬夜叉のシャイな性格を考えて、井戸のそばには近寄らないように気を配る。
「あいつは顔に似合わずかわいらしいところがありますからねっ。」
 これが墓穴でして、かわいらしい顔とはそぐわない性格であらせられるご自身のことが、取り沙汰されてますが。
 かごめの国へ行ったはずの犬夜叉が拗ねて帰ってくる。その一部始終を井戸に接近して覗いていた弥勒さま、葉っぱの傘はサービスカット☆満喫なさってます。
 
2度目行った犬夜叉がまた1人で帰ってきて、溜息ついてるところから多分見てる弥勒さまたち。かごめが怒って立ち上がった瞬間にかごめを後ろから取り押さえるっ。ずっと犬夜叉を見てたこともばれて、おおはしゃぎ☆両手広げてどたばたと走る、よーちでへーわな感じが微笑ましい☆やっぱり弥勒さまは癒し系☆
「犬夜叉っやめなさいっ。」
とか、
「心配して言ってるんだっ。」
とか、
「こうなったらっ、風穴〜っ。」
とか、聞こえて参りますねぇ〜っ。

 
■微余談。
 しっかし、どのネタも洗練されてます。かごめも含め、平常心をかなり保てる日暮一家、最強無敵北条くん、かごめの寝言、小心者の犬夜叉。目覚し時計へのびびり方がね、センスいい☆


39話「仕組まれた死闘」2001.8.13.
 玉発見器かごめを先頭に山道をゆく。かごめの存在というありがたみを、失って改めてかみしめる。
──四魂のかけらの気配を感じることができるのは、かごめだけじゃからのぅ。(七宝)
「そー!ですから犬夜叉。もう喧嘩するんじゃありませんよぉ。」
 ↑活字にするとこうなりませんか?いつもと比べてやたら現代的な匂いのするお一言。
 かごめと合流することに成功した彼らは再び動き始め、人里を襲った化け熊を探す。
もともとは畑を荒らすぐらいのただのいたずら熊がいきなり巨大になり村を襲った、という村の衆の話を聞くところによると、その四魂のかけらの気配を追っていると熊に出会えそーですな〜というもの。
 四魂のかけらを追ってるというのに、同行の半妖が
なにやら不満そうですが。鋼牙が四魂のかけらを2つも持ってることが分かっていることだし、化け熊より痩せ狼を探したい、という彼の言葉を、
「鋼牙をぶっ殺すのが先だー、とまぁそう言いたいのですね。」
と翻訳。原作ではこれも犬夜叉の台詞でしたが、法師にしては不良かもしれない用語を爽快に言ってのける。犬夜叉の代弁部分を若干伸ばし気味でいう雰囲気とか、何だか現代チック?フツーの兄ちゃんみたいじゃん。
 口を挟んだ七宝が犬夜叉にげんこつをくらい、弥勒さまの肩から墜落。弥勒兄さんからありがたいささやき。
「七宝。触らぬ犬夜叉にげんこつ無しですよ。」
【触らぬ○○に△△無し】構文。言われるとしたら、触らぬ弥勒に痴漢無し。触らぬ法師に恐喝無し。
 そこへ出てきた野盗はただのヘタレで、直後、額に四魂のかけらを仕込んだ化け熊騒がしく登場。間もなくして最猛勝飛来、化け熊の額から四魂のかけらを抜き取って運搬。最猛勝も、かごめ並に四魂のかけらが見えるらしいね……。
 最猛勝についていってみると城があって、そこには既に、妖狼族のおびただしい数の死骸。全く生気の感じられない肉塊に襲われてしまう。そこへ鋼牙が来たところで、奈落の罠だと分かる。わたしたちは、目の前で四魂のかけらを取って露骨に誘う最猛勝を追ってこの城へおびき寄せられた。妖狼族は、四魂のかけらをたくさん持ってる殿の噂でおびき出されて殺された。散らばる死骸と、頭からたっぷり返り血を浴びた犬夜叉。仲間大量殺戮を許せない鋼牙は、弁解を諦める犬夜叉に攻撃。どーしても戦うことに。奈落って、そーゆーことばっかり考えてるのよね。原作読んだのはかなり前だから忘れてたが、この度読み直してみるとほんとよーできた罠で。天才的なのは、奈落であって高橋留美子さんであり……と、毎度毎度敬服いたします。
 
敵の罠の中、分散するのは得策ではありませんが、弥勒さまは珊瑚とともに城の中へ。そこにいたのは狒狒皮の奈落ではなく、神楽と傀儡の奈落。
 それから、鋼牙の腕に入ってるのは四魂のかけらではないという以上の
2点を踏まえて、次週へ。
 
■余談ですな〜。
 「犬夜叉」放送開始以来初めて購入したあるアニメーション雑誌についていた付録ポスター、
2輪車で2人乗りするヨユーな弥勒さまに爆笑をとられる。
 あんれぇ。なぜだか、若殿の出番がないと寂しさを感じてるわたしがいる……。


40話「風使い神楽の妖艶なる罠」2001.8.20.
 どんな悪質なしかけが施されているか知れない奈落の城内部に侵入、神楽に放たれた傀儡を退治せにゃならん。頭がカ〜っとなって放っておいても戦い合うやつらは、外で激しくやってるみたい。
「相変わらず手のこんだことが好きなエテ公ですな〜。」
エテ公=猿。狒狒の皮、かぶってますからね……。
 ところでこの[エテ公]という言葉について。その昔、日本には[言霊]文化がありました。言葉には神様が宿っていて、不吉なことを口に出したら本当にそれが起こるとされていたから、縁起のよくない言葉は使わないようにしようという考え方です。縁起のよくないとされる[忌み言葉]は、[するめ(する=金品を掏る)]のことを[あたりめ(あたり=当たり)]と言ったり、[梨(なし=無し)]のことを[アリノミ(アリ=有り)]と言ったりして、別な表現で言い換えて、使用を避けていたのです。現代でも[四(=死)]や[九(=苦)]を避けたりしちゃいますよね、我々日本人は。[猿(=去る)]という忌み言葉を避け[エテ公(エテ=得て)]と言うのであって、戦国時代の法師さまなら、当然身についていると思われる知識かもしれないよね。
(ちなみに、[エテ公]の『公』は、名犬ハチ公の『公』などと同じで愛称だったり、フリョーな学生が先生のことを『先公』と呼んじゃったりする、アレだと思われます。)
 錫杖を投げて突き刺したりなんかしてエテ公傀儡を片付けて。神楽を追っ払った犬夜叉と合流して。自尊心の強そうな鋼牙を思いやって置き去って。
「さて、もう一人の自尊心の塊は、と♪」
「お休みですかっ……。しばらく、寝かせておきましょう。」

と、犬夜叉の寝顔を見下ろしてる。なんか、大分楽しんでるねこの旦那は。道中で突然寝られてしまったため、今夜はその場所で野宿が決定する。夜もふけてるみたいだし、今さらでかい屋敷探して歩いてもねぇ。
 奈落と同じ匂いの女、来週も彼女は出るが、小春も出る。

 
■余談ぽいね。
奈落と神楽、着替えいっぱい持ってるわっ。若殿っ久しぶりっ!!


41話「神楽の舞と神無の鏡」2001.8.27.
 神楽と一戦交えた当日かもしれない夜、突然寝てしまった犬夜叉を抱えて移動したのか、目が覚めるまで待ってやったのか、庵を見つけて会議。あまたの妖怪が寄り集まって生まれた奈落の一部が分かれて神楽は生まれたかもしれない説を提案。そして奈落は、今まではそれをしなかったのではなく、最近になってそれができるようになったのだと。……てんで見当違いな仮説も、同じ調子で言うけどね[37話:極楽鳥のお話参照]。
「しかし、どのようなおなごに化けようと、元が奈落では、わたしとしては願い下げですが……。」
 女性を前にして、この女とつきあってみたらどうだろう? と、『自分事』として考えるクセが、基本的に、しっかりと身に付いとる[
27話:小さな水神様のお話「如何ともしがたい」発言参照]。どうも、弥勒さまんところは一族で恐れられたりけなされたりすることが、多い。……事の発端は50年前の弥勒の祖父のエロ法師だし。
 翌日。珊瑚が水筒に水を汲んでくるのを、弥勒さまたちはちょっと離れたところで待つ。突然襲われる珊瑚に気づいた犬夜叉はガラの悪い弱っちい連中を追っ払い、その騒動が済んだころに、
「どうしましたぁ?」
と霧の向こうから近寄ってくるのが、美の法師、弥勒さま
(いや何か霧の雰囲気がね。だけど、魚座の黄金聖闘士とは一緒にしないでね)。途端に名前を連呼される。
「はて〜……。どこかでお会いしましたか?」
   ↑ここまでは弥勒さまを保つ。
「小春? ……あぁ〜あのときの!!」
「いやぁ〜すっかり見違えましたなぁ。いやぁ〜、懐かし〜い!!」

   ↑すっかりネアカな好青年。いつもはある貫禄が、失われかけとる。
 それは、
3年前に出会った薄幸な少女、小春。
 
3年前、出会いの回想シーン。
「小春と言ったな。歳はいくつだ?」
──じゅういちっ。(
3年前の小春)
「そうかぁ。なぁ小春、わたしの子供を産んでくれるか?」
   ↑若気の至りか、年下へも女性であれば丁寧語の弥勒さまとしたことが、タメ口。
    ただの好青年。
3年分ほど、ビミョーに高めの声。つまり、15歳ってわけであり。
 [
38話:立ち寄った村で女性の手相を見るお話]で久々に登場している弥勒さまの名言。38話のアレは、この話のためのネタフリだったとも考えられる……。が、あちらはあちらでおもしろかったし。すべり知らず。
 回想から戻ってきて。一同に、距離おかれてる……。
「あ゛、あれ。なに引いてんですか?」
   ↑べっ別人だ……。嫌いじゃないけど……。
 責任とりなさいよと言われても、
まだ子供でしたしね小春にはまだ指一本触れてませんので。当人には非常に喜ばれとるし。理性あるもん。ケダモノじゃないもんっ。
 油長者の若さまに襲われ、とりあえずそいつには重傷を負わせたものの、行くところがないのでわたしも一緒に連れてってくれ、子供も産めるし!! って、小春の手を握られてる。……旦那、笑って誤魔化してる。自分が蒔いた種じゃというに。弥勒さま、女性の勢いに圧倒されとる。かわいらしい

 庵に戻る。
「はい……。」
   ↑小春を連れて行けないことは犬夜叉に言われるまでもなく分かっている、という重い返事。
 仮にも自分の子を産んでくれと頼んだ相手だし、
せめてどこか安全に暮らせる場所を見つけるまでは、傍についててやらねば
 
出会ったおなごには必ずいう事にしてるらしい例の名言。たしかに、珊瑚には、言ってない。かごめには、出会ったその日に言いました[16話:弥勒と犬夜叉・かごめの出会いのお話]。ほら、珊瑚は入りがうやむやだったから。が、しっかり足は触ってた[27話:珊瑚が同行、人助けで水神様を助けるお話参照]。そーいや尻も、触ってた[28話:風穴破けてご修繕のお話]。珊瑚には言ってないことに気づき、思わず、無言。んー、自分としたことが? それとも何か特別な……?
「すまなかった珊瑚。わたしの子を……。」
   ↑アニメーションでしかできない技巧。言いかけといて、女性の勢いに圧倒される。
    開き直りというか、仕切りなおしが平然とごく自然な彼の雰囲気がステキね。
癒し系☆
 会いたかった人にもう一度会えた喜び、いつ死んでもいいなんていう心境なんていうのは、はるっち、ついこの前体験したよーな感じで、かなり、分かる、かも。
 弥勒さまは、どうしても連れてゆけない小春を預ける場所を自ら交渉。村長と話を取りまとめてから、今度は小春を説得。
「小春。こっちにおいで。」
   ↑例えば、犬夜叉に対してだと、「こっちに来なさい。」となるだろうし、
    かごめに対してでも「おいで」とはならないだろうし。
    小春のような立場の人を一人くらい連れていってくれると、弥勒さま的にはおいしいかも。
 ん〜。部屋へ連れ込むわけでなし、後ろから丸見えなんだけど、彼のペースですなぁ。説得しているというより口説いているようにしか、やはり見えないらしいけど。
 
 彼は小春の肩に手を添えて、人気
(ひとけ)のない場所へと離れる。女を座らせ、男は優しく話し始める。
「分かっておくれ、小春。」
 男は女の両肩に手を添えた。そして彼の胸板で抱きしめる。女は、男の胸の中で息を安らかにした。
「戦いになったら、おまえの命を守りきれるかどうか分からん。わたしの追っている妖怪は、それほど厄介な相手なんだ。」
 男はたまらず女を更に強く抱きしめ、互いの体は密着した。男のあごが女の頭の上に乗ってるほどに、女は男の懐にすっぽりと潜りこみ、切ない表情を浮かべる。
「わたしとて、おまえと別れるのは辛い……。」
 
 夜が更け、ついに小春に別れを告げる。
長くとどまれば、それだけ小春に辛い思いをさせますので
「まかり間違って、小春に子宝が授かってしまったら、小春は一生わたしの面影を追い続けることに……。」
   ↑謡ってまっせ……。
 もし、「まかり間違って子宝」の説明をかごめが止めなければ。
「それはですねぇ。」
   ↑それは爽やかな、猥談の初句……?
 そう言って立ち去る、ハズが!!
──村を出るのは明日の夜明けにするっ。(犬夜叉)
 えぇ〜っ!!
──弥勒さま、湯加減はいかがですか?(小春)
 えぇぇぇ〜っ!!!
「うん。ちょうどいい。」
 きゃぁぁぁ〜っ!!!!!

──おら、弥勒さまのために、腕によりかけて、一生懸命料理作りますから。(小春)
「あぁ。楽しみにしていますよ。」
 そうなぁぁぁ〜んっ!!!!?
「せっかく小春が作ってくれた夕飯が、冷めてしまいますなぁ。」
 うわぁぁぁぁぁ〜っ!!!!!

  弥勒さまから、なんだか生活感のある用語が……。「夕飯」とか「冷める」とかぁ〜っ。
 ご飯をいただいていた村長宅が、何者かに操られている感じの怪しい雰囲気の村人に囲まれる。昼に小春を抱きしめた斜面をくだって、操られている村人を傷つけないよう対処。ようやく神楽のおでまし。神無に魂をとられた連中だったのですなこの村人らは。犬夜叉に、かごめたちのところへ戻れと指図されちゃいまして、弥勒さまにしたって小春が気がかりですから、すたたたた、杖ちゃらちゃら、雲母に礼、袈裟そよそよ、息はぁはぁ、で駆けるっ。
 遠くなかった村長宅でまず発見したのがその小春。抱き上げて。
「しっかりしなさい、もーぅだいじょぶですっ。」
   ↑大げさに書くとこう。あれ、このシーン笑うところ?
 抱かれた小春、袈裟の裾からひそかにキラーン、って、もっと大きく振りかぶってくれなきゃ、そのままブスリじゃない〜っ。

 
■はみだしコラム。
 弥勒さまの地べたへの座り方が、
癒し系☆
 
3年前の回想シーンの座り方。小春と抱き合うときの座り方。膝を立てて、その膝の上に手を置いたり。お股開いちゃって、その中に女性を抱き入れたり。(←先述の初購入アニメーション雑誌にこの場面が載ってたんだが、あぁ〜まさにこのシーンのだ!って瞬間が、見当たらなかったような……。)
 屋内で座ってるときは、腕組みであぐらをかいてたり(
OPの座り方は地べただがこれ)、食事中は正座だし。
 そして、珊瑚の手を握る直前に座ってた階段の座り方が、いい☆ 小春は連れて行けないし……と思案中の弥勒さま、尻が乗ってるすぐ下の段に足を置くが、珊瑚にはすべり知らずな名言を言ってないことに気がついた彼の足は片足だけ伸び、もう一段下へ。
 それにしても今回、密着☆が多いですなぁ。


42話「破られた風の傷」2001.9.3.
 先週分を、未公開シーンを交えてお送りしています。
「分かっておくれ、小春。戦いになったら、おまえの命を守りきれるかどうか分からん。わたしの追っている妖怪は、それほど厄介な相手なんだ。」(※女性だが年下だし、親身になってるのよね。)
 ここで、
「わたしとて、おまえと別れるのは辛い……。」の『心身ともにぎゅぎゅ〜っっと』の場面、とんびをはさんでカーットカットー。ココつまみました、というのを露骨に出すための技巧だったり?
 小春と密着して、法師さまは何をしに行ったのやら、と珊瑚がピリピリと燃焼していたのと同時刻にも、弥勒の話は続いていたのだった。
 青空を行くとんびを見上げ、弥勒は小春の心を優しく撫でる。
「小春。新しい村で新しい生活が始まる。不安、なんだろ? 生きるということは、誰でも不安なものなんだよ。わたしの右手には、何もかも吸い込んでしまう穴が開いているんだ。風穴と言ってな、祖父の代に呪いで作られ、その祖父も、そしてわたしの父親も、自分の風穴に吸い込まれて死んでいった。この穴は、いずれはわたしの体も吸い込んでしまうことだろう。だがわたしは、この呪いも己の力として生きることにした。1人の人間が妖怪と対等に戦える風穴。この風穴は、わたしに授かった武器なんだと思うようにしたんだ。」(※独り言っぽくなっても、口に出してる以上はよそいきな口調を保つ。)
 心身震わす旦那会心の説得。癒し系☆だし。そして、自身を確かめるようにも。
「強く生きるって難しいよなあ。不安に打ち勝つって大変だよなぁ。」
 これが噂に聞く、弥勒さま好感度アップ月間。はるっち的には
37話あたりからカウントされます。
 
 弥勒さまのサービスが相当効いたと見え、小春は結局、短刀を大きく振りかぶってくださったので、弥勒さまは
1滴の血液も流さずに済む。
「かごめさまは。七宝。どこだっ!!」(※叫んでも絶対かごめに「さま」は付く。)
「珊瑚! かごめさま!」(※ホラ)
「こいつかっ!!」(※心中語になると途端にコレ)
「かごめさま、どうされましたっ?」(※徹底)
 去り際の白い妖怪をちらりと見たが、あたりの惨状の意味が分からない。
「七宝、これはどうしたのです!!」(※親身になって話していた小春とは違い、七宝には敬体なの[37「おや七宝。無事だったのですね。」とか]
 白い妖怪の鏡にかごめさまの魂が吸い取られたことを知る。
 魂抜きのかごめさまを手ずからお運びし表へ出る。犬夜叉の危機を察知するが為す術なし。
「いかん。犬夜叉は、まだあの白い妖怪の存在に気付いてはいない。珊瑚が飛来骨を跳ね返されたように、犬夜叉も鉄砕牙を返される!!」(※口に出す独り言はギリで品を保つ)
 派手に手傷を負った犬夜叉の元へ近寄る。そこへ厳かに、殿、登場!!(←なぜかここでテンション上昇のはるっち)
 やや離れた距離で、奈落と弥勒、言葉を交し合う。
「ほ〜ぉ。これはこれは。傀儡ではなく本人がおでましか。自分の手を汚さず、罠をしかけるしか能のない卑怯者も、この度の策には余程自信があったと見える。」(※挑発・皮肉とは珍し気味。)
 そーよ!! 傀儡じゃない本体のおでましなんて久々!! 吸い込むのは勝手だが?ってあちらさんにもしっとりと挑発されてるのよね。
「あの鏡の中にはかごめさまや村人の魂が入っている。くっそぉ〜。」(※心中語。「くっそぉ〜」などはあまり口には出さない。)
 殿、我が分身を語る。
「分身? やはり奈落は妖力を増して、そのような妖術も使えるようになっていたか……。風を操る神楽とは1度戦った。そしてもう1人は無だと? 気配も匂いもないということか。だからやりたい放題やられるまで気付かなかったわけだ。」(※心中語。無事だがやはり口に出す言葉とは趣が違う)
 殿、四魂の玉を見せびらかす。
「なんだありゃ〜。あいつの四魂のかけら、ほとんど元の玉の形じゃねぇかぁ〜。」(※心中語でのみ現れ出る、弥勒の本性)
 奈落に四魂のかけらを渡したのは桔梗の仕業だと気付き、弥勒も辟易。
 加勢に来たはずの弥勒、神楽の風にあっさりと吹っ飛ぶ。吹っ飛んだ弥勒の代わりにかごめ降臨。神無の鏡にかごめさまの矢がずぶずぶと入っていき、魂放出。旦那、こちら久々の出番でございます(なつかしの窓辺のマーガレット)。期待されてちゃーしゃーないっ。ファイトー! いっぱーつ!
 奈落を追い返し、……伏せっとる。奈落が四魂の玉をほとんど集めてたのがショックなのじゃと。それにしちゃー、杖を片手によじよじと?
 いつの間に小春に護符をしこんだのか、癒し系☆

 新
EDになり、ED初登場を果たす。ん〜……。半年の辛抱。
 
 (※ )部分は弥勒さまの口調に関する考察。だ〜んだん分かってきたね。心中語毎週希望。
 
◇殿とその一味◇
 久しぶりに弥勒さまたちと顔をあわせる殿。う〜ん早く奈落が殿から出て行ってくれないかしら。ってまさか、奈落に入られるとき、殺されたりしてないよねぇ。興奮してる弥勒さまとは対照的に、落ち着き払った殿はオトナのミリョク。しっとりゆっくり「わし」って!!
 犬夜叉の鉄砕牙の風の傷攻撃を跳ね返す神無、神楽の背後からくるりと登場。コントで使う回転式舞台セットかい。民生さんとダウンタウンの東京ドームコンサート(未定)での民生さんの役どころやね神無。おいしいわぁ〜。

 
■余談だんよ。
 そーいやその昔、関東ローカル放送だったけど、「かざあなダウンタウン」と言って、相当興味深い大喜利番組がありました。今思えば、どーゆー意味のこもったネーミングだったんでしょ。


43話「ついに折れた鉄砕牙」2001.9.10.
 いつのまにか珊瑚も犬夜叉のとなりに臥して療養中です。
──弥勒さまは?
──かごめと一緒に食べ物と薬草を探しに行っておる。
……強引に弥勒さま中心に話を進めてしまいましょう♪
 弥勒さまが帰って来てみると、寝ているはずの犬夜叉は不在。
「桔梗さまの死魂虫が現れたと。」(※桔梗もかごめ並に「さま」付きって)
 そうと聞いて犬夜叉を追うかごめに付き添い走る彼。途中で戻ってくる犬夜叉にまんまと遭遇。
「やれやれ。犬夜叉も話したくはないのかもしれんが。」(心中語)
 ↑と言って頭に手をやるのは、気遣いからか、困っているのか。
「それで? 確かめたのか、犬夜叉。桔梗さまが奈落に四魂のかけらを渡したという、あれは真実なのか? つまり桔梗さまは奈落と手を組んだということか?」
 ↑先ほどの気遣いを口調に出さない沈着冷静な口ぶり。犬夜叉の力強い否定に圧倒され、やや呆れる。さっきまで頭にやっていた手が、宙ぶらりん。
 かごめが立ち去った理由を解さない犬夜叉に一撃。死ぬような目に遭わされながらも桔梗をかばいだてする、それが愚かだと、本人以外は皆理解しとるというに。
「かわいそうなかごめさま……。」
 弥勒さまなんて、しっっとりとたっっぷりとかごめに同情する、その困った目線がぁっ!!
 手負いの人間を
2人も連れて移動を考える。まず、犬夜叉の背中に手を当てて薬草を貼る位置を確認、そして貼付。犬夜叉の背中から目を離しわざわざ珊瑚の方へ首を向け、
「神楽が近くにいたそうですからな。」
と移動を強いられた理由を割り込み発言。次には、私欲を張り巡らし恐ろしく個人的な理由で憂える。
(舌打)へぁ〜。かごめさまに謝れ犬夜叉。わたしがいい迷惑だ。珊瑚の脇腹をさすってるほうが、どれだけ楽しいか。はぁ。」
 ↑舌打ち始まりの溜息。おっさんくささ臨場感けたたましい……。
 珊瑚に突っ込まれるころには、包帯作業に入る。その手際がよろしいことには感心だが、珊瑚の脇腹をさすることの実現は、難しい問題だと思われる。
 邪気だとか一応分かる法師さまでもさすがに犬の半化けほど鼻が利くわけでなし、死人の匂いがすると言われて驚いて表に出る。神楽の屍舞で操られた死体がわざわざ新たな奈落の分身のことを教えに来たという罠、
逃げてもムダということです、というわけで移動。
 背中に蜘蛛の、シルエット:パンスト太郎の妖怪を見つける。悟心鬼は最猛勝を連れお見通し発言。それぞれにお見通し発言をし、緊張して順を待ったもののシカトされた愉快な仲間へ。
「気にするな七宝。イヤガラセだ。」
 ↑「気にするな」の意味が不明な感じが、おもろすぎ。
 鉄砕牙が砕かれ、倒れた犬夜叉にかごめ前進、そのとき弥勒さまは。
「下がりなさい、かごめさま。」(※「お下がりください」ではなく命令形。いよいよ緊急の場合の例かと思われる。)
 女をかばったわ!! それにしては無防備で。
 犬夜叉の変貌と妖気の増大に、驚き、危険を感じたものの、魂鎮めの言霊一発で彼は正気に戻り、事態の急変に驚いてばかりの弥勒さま。
「なんと……。」


44話「灰刃坊の邪悪な剣」2001.9.17.
 野宿のときって、魚が多いよーな。は虫類食ってるときもあったけど。鉄砕牙が折れてすぐに刀々斎の牛がやってこなかったため、食べたりなんかして待ってますよ。人がせっかく、前の話と続けやすいように先週スパっと終えてみたのに仕切りなおしやがってからにぃ(言い訳)。
「これは、鉄砕牙を鍛えた刀々斎さまの牛では……。」
 弥勒さまの口調の特徴。疑問を表わすのに語尾の揚がらないあの感じですよね。「〜では……(?)」これって弥勒さまの雰囲気を醸しているといって、いいんじゃないかと思う。
 牛だけかと思われたが、小さな飛来者アリ。
「冥加さま。刀々斎さまのところに逃げておられたんですか。」
 原作では
「逃げておられたので?」になってるのに。「〜ので?」というモノの問い方も、弥勒さまを構成してるって言いたかったのに。
 冥加じいちゃんてそういえば、前に刀々斎に会ったときに弥勒さまの肩の上にいたよね。って、あれからもう
10話も経ってるとはっ(痛)。
 犬夜叉の留守を守る法師さま。冥加じいちゃんのお話をみんなで真面目に受け止める。
 日が暮れたころ帰ってきた犬夜叉、今度は朔の日に見舞われてる。なんやかんやと大変なのは分かるが犬夜叉、「ちきしょーめ」って……。弥勒さまも、話に聞くだけでこのような半妖のていたらくに出くわすのは初めてだということは、弥勒さまが加わってから
1ヶ月未満の日数しか経ってないっちゅーことよね。驚く珊瑚に、七宝から聞いたことで知ったかぶって、先輩づらぶっこいて、おおはしゃぎ☆ わざわざ腰をあげて、犬夜叉に近寄ってまで。半妖には妖力を失い人の姿になる日がある、という説明の後、
「ほら、牙だってないしー。ね? おもしろいでしょ?」
犬夜叉の口に手を突っ込んで、いーっと。
──弥勒てめぇ、人の顔で遊んでんだろ。(犬夜叉)
「……ばれました?」
認める。
 ……今まであえてノーコメントにしといたのだけど。先週の
「がくーん」発言といい、今回の上記の言葉といい、これまでにも何回かあったような気がしますが、弥勒さまのはしゃいだお姿は、わたしはあまり好まない。何か不自然な感じが否めないし、なーんか似合わない。弥勒さまにはこー、もっと高尚な技巧の数々があるってのに、あんまり下りてこないで!! 口をいーってされてる際中の犬夜叉の音声のほうがおもろいし。ところで、「ね? おもしろいでしょ?」と言ってる弥勒さまの声、いっこく堂氏のやる気ない人形の声に似てたりしない?(無知ですごめんなさい)
 弥勒さまが、七宝の受け売りをべらべらとしゃべって、犬夜叉の朔の日に関するイベントのおさらいは完璧すぎますことねー。
 夜更け、人の姿になってる間の心もとなさがたまらない犬夜叉で、なおもお遊びが過ぎる年長者。
「恐くて眠れんのか?」(※犬夜叉に対するタメ口)
──お〜こえ〜よわりぃか。(犬夜叉)
「素直でよろしいっ。」
  ↑自分も言われてみたい感じの。
 ひどい邪気に気付かずにはおられない。犬夜叉狙いの刀鍛冶接近。
「犬夜叉、あの御仁に恨みを買う覚えは?」
──ねぇ。(犬夜叉)
「だそうですが?」
とかいうのはスキです。原作にない弥勒さまらしさ発掘。「御仁
(ごじん)」って言葉は本日初めて知りました……(恥)。
 人間に成り果てた犬夜叉を黙らせといて、法師と妖怪退治屋がんばる。ところが飛来骨は、鉄砕牙同様あっさりと両断。
「確かにたいした剣だ。ならば、使い手をやるしかねぇなぁっ。」(※乱れるのは独り言)
「成敗っ。」

  ↑力の入りまくった。コレわたし相当スキです。
 弥勒さまの、風穴以外の法力がインチキでないのが分かってもらえたらしい。わたしも、弥勒さまに惚れた当初は、実はかごめと同じこと思ってたけど、ちゃんと観察してみますと、地味に活躍してたりするのよあの錫杖と護符で。
 剣の使い手、灰刃坊を狙って強襲。脳天割らせていただきました。それでも灰刃坊がくたばらないのは、弥勒さまがサボったわけじゃない。
 刀々斎出現。
「刀々斎さま、あの灰刃坊と知り合いで?」
 そうそう、「〜で?」の口調が弥勒さまの雰囲気を構成してる要因の
1つかもです多分。
 犬夜叉に、妖力と牙と爪と鉄砕牙戻る。が、重いらしい! 弥勒さまはというと、しばらくご観戦ですな。

 
□弥勒の大敵□
[上]
 邪見
「負けたっ。……あほっ! 競走ではないっ。」
     ↑こーゆーのを乗り突っ込みというんです。笑いの基礎やね。
[中]
殺生丸
「きさまが灰刃坊か。」
     ↑高い調子から低い調子へ、吹き降ろし調な言い方がおもろいっ。
[下]
灰刃坊に真っ二つにされた邪見を天生牙で救う、ばかきょうだいのにいさまのほう。
殺生丸
「さっさと体をくっつけろ。」
     ↑「くっつく」という日本語はあるのだが、にいさまが言うとなんかおもろい。
      簡単そうに言うが、簡単なのか? 簡単なのかもね。
殺生丸
「わたしの他に、こんなことのできる者がいるか。」
 邪見
「いない。」
     ↑即答。
 邪見
「殺生丸さまぁ〜☆」
     ↑何かすごい分かるぞ〜その感動!!
 コンビネーションがいいね。殺生丸&邪見がわたしの中で弥勒さまを超える日が、来なけりゃいいけど。単行本
23巻に載るのであろうあの話のあの台詞なんか、コロっといっちまいそうでやばそうなんだけど。でも、期待をうらぎるのが、にいさまなので。


45話「殺生丸、闘鬼神を振るう」2001.10.8.
 脳天割られた妖怪人間ベロ風刀鍛冶:灰刃坊と、出戻り理由あり鉄砕牙:犬夜叉の、弥勒さまは観戦モード。その戦いはなんと互角っ!? かと思われたが、灰刃坊の肉体は突如まさかの蒸発。弥勒さまも驚くばかり。使い手が滅びてもなお衰えない邪気を誇る闘鬼神に誰もさわれない。この場所に塔を建てるなどしないとこの刀の邪気は抑えられないと法師は言うが、それほんまなんかいな。塔建てて邪気抑えられるか? 当時はセメントの技術はなさそうだし、丸太小屋みたいなんの壁1枚で? あ、もう彼、信用失ってる。
「この邪気です。わたしの法力を以ってしても、抑えきることは無理かと。」
 「以ってしても」という言葉の前には大概、強いもの、優れたものが来る。そして、後ろに否定の意の文が続く場合は、「〜によってさえ」「〜であっても」などで言い換えられる。この「さえ」という言葉は、それ以上それ以下のものまで類推させるモノ。「この偉大であるわたしの法力によってさえ闘鬼神の邪気は抑えきれないのだ、ましてやその他の法師の法力などでは言うまでもなく抑えきれない。」と、彼は言っているのです。このようなさまを日本では、厚顔無恥と言います。
「塔を作ると言っても、人足の手間賃やら、何かとお金がいりますからねー。お金が。」
  ↑豪語した直後、現実感。
「わたしとしても、おねーちゃんと遊ぶ金も必要ですしー。なかなかお金が溜まるかどうか。」
  ↑その後ひじょーに現実感。そら信用も失うわ。
   「おねーちゃん」とかいうのは、たけし軍団用語かと思ってたが。
 折ろうとしても折れない厄介物闘鬼神を打たせた主が来る前に去ったほうがいいと判断。しかし、
1度言い出したら聞かない犬夜叉が「ここで待つ」と言い出したから困った。なんだか繊細な指示をかごめに出したが、結局、翌朝に弥勒さまが錫杖で犬夜叉をぶったたいて強引に犬夜叉を運ぼうというのが骨子でしょ。弥勒さまの「ぶったたく」がおもろい。この前原作の連載にて弥勒さまの「(塩を)ぶっかける」にはまったばかりで。
 鉄砕牙は犬夜叉の妖怪の血を封じ込める刀だという真実を犬夜叉に伝えるべきだと弥勒さまは考えるが、それでは刀に頼らず変化して戦うようになり、変化がクセになるからだめだと、冥加じいちゃんに反論される。そんなディベートなどとは関せず、刀々斎は犬夜叉に歩み寄るから焦った!! 犬夜叉に何を言うかと臆していたが、重要なことは言わないわ、尤もなことばかりを厳かに言ってくださるわで、年長者のありがたいお言葉に思わず、おっしゃるとおりと拍手喝采万万歳。
 何の前触れもなく、突如暗雲垂れこめる。殺生丸登場に心身引き締まる法師さまだったが、闘鬼神の持ち主は自分だと名乗り出た殺生丸が、塔を建てることまで考えたあの邪気にまみれた闘鬼神を普通に持ち上げてるのを見て、傷心の旦那思わず
「邪気がっ……。消えてゆく……。」
  ↑意気消沈も甚だしい。
 兄弟対決。再び観戦モード。
鉄砕牙がっ!! 犬夜叉の手から離れた!!
 犬夜叉のピンチに変化を感知し逃がしてくれる刀々斎に甘えて、ずらかる。その際、かごめに言霊を促してる弥勒が(笑)。適当に言ってるかごめも(笑)。

 
□弥勒の大敵□
★神楽とトーク。
「だからどうした。」
 出たよにいさま会心のおもしろ語録が。これに限っては活字より音声の方が断然イイ!!
★闘鬼神の元へ。黒雲を呼ぶなんて、悪役の王道!! そしてセンスのいい乗り物は光を吐き、にいさま着地ときた。あぁ〜ド派手!! それに比べ何某法師の地味なこと……。
★刀々斎に捧ぐ。
「貴様、わたしを誰だと思っている。」
 たっぷりの余裕。弥勒と対照的……。
★弟君に。
「それがどういうことなのか、この目で見極めてくれる。」
 「〜してくれる」のこの用法も悪役の王道ではないかしらん。
★犬夜叉の血の匂いが変わったことも分かれば、犬夜叉の刀が重くなったことまで分かるなんて!! 悪役のイメージとして、何でもお見通し、というのがわたしの中ではできあがってる。シャア(は悪役じゃないけど)もこの法則よ。
★炎の向こう、まんまと犬夜叉を持ち去られたにいさまのさまがよござんした☆
★邪見の思い出に、生臭坊主が
1名出てくるようだが弥勒さまとは別人だろーね。ありゃ[不良法師]。
★「ちびまる子ちゃん」のサブタイトルのような趣こそあれ、殺生丸びいきなサブタイトルもいいね。