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66話〜75話 |
66話「奈落の結界 神楽の決心」2002.4.15.
犬夜叉の鼻だけが頼りなのに、朔の夜がやってくるというこの日、あてにならんではないかっ。奈落の城が、近いらしいことは分かっても。
つむじ風を立ててやってきた鋼牙にやけにフレンドリーに話し掛ける。君らそんな仲だったっけ。
「鋼牙〜、奈落の城をつきとめたのか?」
そこで犬夜叉がつぶれていようが、鋼牙がかごめに密着してようが、平常心ですこの法師。彼は彼のペースで鋼牙に寄り、用事を遂げる。呼びかけの具合が、犬夜叉に対するものとおんなじぐらいに聞こえるよ。
鋼牙の話によれば、奈落の城の結界が緩んでいるということがはっきりと分かる。
──追う? 法師さま。(珊瑚)
「いや、今夜は動かんほうがいいでしょう。」
連れの半妖が弱っち〜くなる日だから、というのを前面に出す趣にて。その当人がいきり立ってるけど、自身も落ち着いて説得。
「落ち着きなさい犬夜叉。鋼牙はともかく、奈落に人間の姿をさらす気か? 半妖が妖力を失う日を知られたら、命に関わるんだろ〜? 相手が奈落なら、なおさら用心すべきだ。」
おお☆ 強い物言い☆ 「関わるんだろう?」って書いたらいつもの弥勒さまっぽいけど(原作も後者)、どうも言い方聞いてると、前者の表記の方があってる。野蛮法師?
月のない晩、庵を見つけて宿とする。2ペアできあがってるから、それぞれで仲良く過ごしてるのなんか、つまんないっ。
せっかく奈落の結界が緩んでいる今のうちに、城の位置だけでも確認した方がいいとは思うが、人の姿をしている犬夜叉も間違いなくついて来てしまうだろう。
「犬夜叉が言うことを聞かぬようなら、かごめさまの『おすわり』で動きを封じ、殴っておとなしくさせましょう。」
何とも確実かつリアルな……。『殴って』担当はわたしが、と言っているわけだ。……今日は野蛮法師でまとめあげるのか? 多方面にネタをお持ちで……。しかしこの計画、唐突に外から犬夜叉が投げ込まれたことにより発動を見ず。
「どうしました?」
鋼牙の手下が訪ねてきたもんだから、引っ込まされる犬夜叉と入れ代わって弥勒さまが外に出て応対。だけど犬夜叉、人の心配顧みず、姿をさらして、呆れまくり。
「口止めもしたことですし、……行きますか。」
殴って口止め行動を実際に起こしたのは犬夜叉でも、こんな用語が、野蛮法師。
いつもなら1番素早い乗り物が今日は人間をやっているので、雲母号に乗った珊瑚と弥勒が1番乗りとなり、神楽を鋼牙から離れさせる。
そして、鋼牙も連れて、神楽を追う!
■各方面へツッコミ。
・次回予告。「次回、犬夜叉。」おまえが言うんかい、殿! 大昔にダウンタウンのコントであった「おまえが歌うんかい」を彷彿とさせます。
・会えばかごめに惚れてるのを思い出すが、用事を思い出すとあっさりと去っていく鋼牙、好きよ☆
・阿吽、殺生丸もまたがるの? 見たことないが。
67話「吹き荒れる裏切りの風」2002.4.22.
番組開始から7分が経って、画面右から左へと横切って行ったのが、我らが弥勒さま。あんた待ってたのよ! 様々な乗り物にお乗りの皆に抜かれてるんじゃなくて追い越そうとしてる勢いなのが、困り者。
かけらの気配、すなわち鋼牙から奪ったかけらを持っている神楽を追う。すばやく追ってりゃ兄さまにも会えたのにぃ。その際、ぼんくら半妖と手負い妖怪に雲母を譲ってるあたり、紳士だ。
神楽が四魂のかけらを持ち逃げしているのはあり得んことではなく、奈落の城の結界がゆるんでいるというのは、奈落も半妖で妖力が衰える日があるんじゃなかろうか。これを、相当早いんだろうと思われるペースで走り続けながら、考え、発言。一般の法師なんだぞ? 雰囲気・衣装は文化系だぞ? てゆーか雲母さんものチャリンコも、走る側にペース合わせてあげて〜妖怪じゃないんだから……。飽くまで妖怪に呪われている側なんだからねっ。
「珊瑚、四魂のかけらを失った鋼牙だ。返り討ちが関の山だ。」
妖怪:鋼牙は四魂のかけらがあってこそ成り立っとると認識、勝算がないから、やはり今の犬夜叉は置いて行かないといけないってか。この一言でそれを理解する珊瑚、ツーといえばカーなのか?(そこまで入りこめない筆者の妬み含有)
ただでは置き去られようとはしない犬夜叉に、後ろからとどめ。錫杖の使い方って、そうなん? それでいいのか善良法師。←あえて真逆なコトバ使ってみたり。通常法師は善良な状態がスタンダードだから、『生臭坊主』というコトバはあってもこーゆーコトバはありません(泣)。為念……。
最猛勝も飛んできて、奈落絡みの一件であることが分かる。なおさら犬夜叉の姿をさらすわけにはいかない。ああ仲間思い。
先行した鋼牙と珊瑚に追いついてみれば案の定勝算なさそう。四魂のかけらを失った鋼牙を紙一重で救出。夜明けの瞬間を迎え、犬夜叉が神楽を蹴散らしてくれたっけね。
相変わらずのつむじ風を立てて去っていった鋼牙は、人間の姿をしている犬夜叉を見てしまっているけどおそらく他言しないだろうから、問題は神楽の方だと認識。神楽に犬夜叉の秘密を知られたからには、自分と珊瑚がしっかりせねばならん、ということになるらしいよ。みんなに会う前なら人間の姿はさらしたくなかったのに今はそうじゃない、信頼してるってことだと、他人に言われてどうしようもなくなっている犬夜叉へ助け船。
「犬夜叉、照れなくていいんだぞ。」
↑とって付けたような、笑顔と言い方。
──照れてるよ。ねぇ?(珊瑚)
「んん〜ん♪」
何とも軽快な同意の意ですな〜っ♪
宴もたけなわ、久々、はしゃぎモードの弥勒さま[59話以来?]。似合わないのよねぇ、コイツ……。子どもらしくないですからな〜。
■月の神秘
人間の生活と月の関係の神秘にはひかれるものが多々ございます。
出産でしょ? 潮の満ちひきでしょ? そしてー、……犬夜叉の変化。あ、サイヤ人の猿化も入れとく?
んんー。アメリカは絶対に月面着陸したんだからねっ。ってあんまり浮かばなかったから論点すりかえて終わらしちゃお……。
68話「七宝へ怒りの挑戦状」2002.5.6.
七宝への果たし状を盗み見し、ナゼか雷鳴国の在り処を知っている弥勒さまは、逃げ腰七宝に、美人を紹介してくれさえすれば助太刀いたすと笑顔で語る。が弥勒よ、七宝に何を期待する? 七宝には、美人の知り合いって何かいそうにないけど。
ただならぬ妖気がただよう雷鳴国を、だめそうな七宝とともに眺める。あそこへは結局行き着けないのだがね。
動かない足を動かそうとする七宝の勇姿を姿勢を低くして眺め、無理矢理連行される七宝の素直でないことに呆れ。
頭上から大きな岩が転がってきても、完全にデキあがってしまった2組にさっさと別れて避難だもん。つまんな〜いっ!! そして、囚われの七宝をその2組が追うという構成へ。
雷獣一族の長・幼子蒼天の、データを生かした悪知恵作戦の被害者第1号は、かわいそうに雲母。それがまたたびの匂いだと分かったころには、雲母のジェットコースター並急降下を味わう弥勒。恐怖の声がマジなのが、おいしいぞこの男☆
その蒼天のデータに、まんまとはまる行動を起こす2人。女に必ず近寄ってくる弥勒に、それを放っておけない珊瑚のさままで。
「どうしました〜? 娘さん。」
少しは怪しんでくれと、わたしからもお願いするよ……。そうしたならこう返ってきたがね。
「珊瑚、わたしは仏の道に生きる者として、たとえどんなときでも、困っている方を見すごすわけにはいかないのです。それが罠というなら、わたしは喜んでかかりましょうっ。」
ご自分の性格を悔いてないならイイのよ☆
ごっきげん〜で女性の体に触れたなら、足元がずっぽりと抜けて、結構深い穴に落ちてゆく。穴の深さは、弥勒さまの悲鳴の長さ参照でございます。ありゃ結構あるぞ? だからこそ、落下中に姿勢も整えられたんだけど。
「やー面目ない。」
珊瑚には詫びるものの、自らのとった行動を悔いてはいないようなので、イイのよ☆
だけど、穴から出られた頃には、いろんなことが解決してたりした。だから、蒼天の幼くてかわいらしい姿とか、果たし状が七宝宛てだった理由とか、蒼天の画才とか、全く知らないわけよ。蒼天の描く弥勒は、歯が尖ってたぞ。
そんな弥勒さまに、リアルタイムでお会いするのって、実に3ヶ月ぶりでございますなー☆
69話「顔のない男の恐怖」2002.5.13.
かごめさまのお友達の妄想にかられて、洋服を着せられたホスト風弥勒。どうよ?
「わたしの子を産んでくれ。」
婉曲表現一切無しの言い切り!! こうなると、用途が違ってくるよなー。かごめさまのお友達の勘違いだからしょうがないんだけど、弥勒さまご本人には絶対にあり得ませんなぁ。
かごめさまが国に帰って3日。その間もいろいろ駆けずり回ったのだが収穫なし。それというのも
「ん〜。かごめさまがおりませんと、四魂の玉のありかがつかみづらいですからなー。」
口の中に食べ物が入っているときはしゃべってはいけません、とあの夢心さまから特別習わなかったらしいね。さすが、本家生臭坊主。
犬夜叉が奈落の匂いをかぎつけたというので、翌朝、かごめさまと合流前に移動。惨殺現場におびただしくある、顔が削り取られている死体を拝む。
そして、奈落と同じ匂いのする物体と接触。
「野盗を襲って、顔を奪ったのはおまえかっ。」
やっと話に入ってくるけど、走ってきたからちょっと遅れて息切れ状態。あれー雲母指定席は?
七宝を肩にくっつけ、怪しすぎる人物を前に緊張を保つ弥勒。ヤツの作り物のような体に驚き、最猛勝が腕になっていく現場を見て、風穴が使えないことを嘆く。
犬夜叉ですらてこずる相手、顔の無い男。
「手強いですねぇ。気をつけていきましょう。」
こんな事態でも、珊瑚には丁寧語。
「この野郎〜。」
とか、やさぐれ言語で走ってるけど、追いつくこともなく並走してどーする。実際何の役にも立てず、かごめさまは顔の無い男につかまってしまうのでした。
あれ? 今回書く事これだけ?
70話「よみがえった鬼蜘蛛の記憶」2002.5.20.
無双と名乗る、顔を奪って歩いた男と接触。これを犬夜叉が風の傷にて撃破。
──なんであいつかごめのこと捕まえようとしたんじゃろー。(七宝)
「背中に蜘蛛の模様があったから、無双は、奈落の生み出した分身に間違いないでしょうが。」
問いを投げかけた七宝に語るように、くだけた言い方に。「から」と「ので」の違いはそこにあると思われる。もしもかごめさまから問いかけられていたら、「背中に蜘蛛の模様がありましたのでー」とかになっても、彼のキャラならおかしくない。なんか、かわいかったよねこの一言★ わたし、「ので」は日常あまり使わないので……。って今使ったけど。←既製のネタ。
奈落のたくらみが分からないっ。それがはっきりするまでは、かごめさまは身を潜めていたほうがよい。かごめに国に帰るように勧めておいて、別行動になる。
裸足の神楽登場。風の傷をまともにくらったはずの無双が生きていることを知らされる。用件だけを告げ去ろうとする神楽に、一歩前進する勢いで問う。
「待て。これは奈落のさしがねかっ。」
「奈落は、犬夜叉の秘密を知っ……。」
弥勒さまは67話からず〜っとこれが気になって仕方がなかったのでした。
「神楽は、奈落に教えてないのでしょうか。犬夜叉の朔の日の秘密を。」
原作では、この場面でそれを心配してるのはかごめになっているけど、アニメ筋だと、弥勒お兄さまは犬夜叉くんの秘密が神楽に漏れてしまったことが気がかりで仕方がないことになっております。
神楽に言われたとおり、鬼蜘蛛の洞窟に行ってみたら、かごめと合流を果たす。注目すべきは、かごめさまが国に帰っていないことよりも、無双が生きていて、言われたとおりにこの洞窟に居たことなんですっ。
無双は鬼蜘蛛なのだと楓さまから聞かされ、無双に顔がなかったのもひどいやけどを負っていたからかと、いろいろ合点が行く。
無双には背中に蜘蛛の模様があり、奈落絡みの者であるにも関わらず、奈落から何も命令を受けていないというのがまた、旦那は気になってしょうがないっ。
珊瑚以外の女性を下がらせて、戦闘態勢を整える。
無双の並外れた再生能力に気付き、そういう敵にこそ自分の風穴が役に立つのであるが最猛勝のせいで使えない。それというのは奈落が無双を守っているということになる。でも無双は奈落の命令なんか受けてないっていうし〜っ。
「奈落の狙いが、分からんっ。」
頭ん中、これでいっぱい。
犬夜叉の奮闘を見てちゃちゃ入れるといういつもの態勢。
応援むなしく、犬夜叉ピンチ。
■各々へ通達。
〇弥勒くんへ
話が本筋に入ると、あんた味出せないっすよねぇ〜。
〇珊瑚さんへ
──襲われた村に、寄ってみるかぇ?(珊瑚)
そうなん珊瑚? 聞こえたんですなんだかこう。揚げ足取りでごめんっ。
〇無双(鬼蜘蛛)くんへ
「ひっさらう」? 「かっさらう」って言葉ならあるけどね。「ひん曲がる」「ひん剥く」などの強調の「ひ」か? 「引きさらう」の撥音便か? そんな言葉あるのか?
〇奈落(蔭刀)くんへ。
わたし、殿の家着のほうが断然スキよ! 何でわざわざお出かけのときに着替えるかねぇ。失望したぞ人見蔭刀!(断然ハマーンさま調) 白いお召し物のほうが絶対似合うって。だって、紫のやつ、ちゃんちゃんこやん。
↑キャスト欄に、上記のようにご丁寧に括弧書きが施されていたのが、涙ぐましい。
71話「三つ巴の死闘の果てに」2002.5.27.
大試合では頭脳班に周る弥勒さまの、無双分析。自分の論を確かなものにするため、犬夜叉に風の傷を請う。犬夜叉の大技も無双の再生も、お気軽大奮発。無双の蜘蛛の傷跡を中心に再生が始まるとの論を犬夜叉の元へ走って伝えにいくあたり、まさに頭脳班といった趣。
神楽に風の傷の軌道をはずされて、コワ〜イ表情で神楽をにらみつけその失敗を悔やむ。そんなことより、一生懸命見抜いた無双の弱点を、最猛勝たちは一切隠そうともしないことに、ちょっぴりご傷心。分かれて行動する際にやたらと珊瑚をあてにする弥勒さま、あんたしまいには嫌われるぞ? そんなことも気にせず、とりあえず必死で無双の肉塊を追う。弥勒が走っている間の、かごめと珊瑚の分析のほうが、余程分かりやすく高尚でございました。ストーリー的に。
奈落と無双の現場に、犬夜叉よりだ〜いぶ遅れて弥勒到着。話展開の速さにもついていけてないぞ〜っ。その割には、何とも大胆な行動に出る。聞いてみるもんだね、殿をベラベラしゃべらせることに成功。どちらもおいしい♪
「ならばもう1つ聞く。再び鬼蜘蛛の心を取りこんだおまえは、半妖かっ?」
察しがいいと奈落に褒められたのは犬夜叉だというに、大胆にも程がある。
──聞いてどうする?(奈落)
弥勒(法師):安心したいんです。犬夜叉の朔の日の秘密がバレていないかを確かめて。
「少し前、きさまの城の結界がゆるんだときがあった。犬夜叉や鋼牙、鼻の効くものにかぎつけられるぐらいにな。あれはわざとではなかったはずだ。」
奈落(半妖):わざやったまでよ。
──弥勒のやつ、何を聞きだそうってんだ?(犬夜叉)
弥勒(法師):黙って聞いてなさい。
──犬夜叉、きさまはどうなのだ。他の半妖ども同様、妖力を失い、敵から姿を隠しながら震えているのか?(奈落)
犬夜叉(半妖):るせぇっ(怒)。
「この話ぶり、どうやら奈落は本当に神楽から聞いてないらしい。犬夜叉のその日が、朔の日だということを。」
弥勒(法師):とりあえず、任務成功ですなっ。
──法師、察しのとおりわしにも動けぬときはある。ただしわしはその時を選べるのだ。自分の意志でな。(奈落)
犬夜叉(半妖):ただ一方的に自慢されてるだけじゃねーかっ。どうせおれはフツーの半妖でぃっ。
「ヤツは、自分の体を作り変えることができるというのか。」
──たしかにわしは今半妖よ。だが、決まったときにただ妖力を失い、他の妖怪からコソコソ身を隠すだけの、哀れな半妖とは違うのだ。(奈落)
犬夜叉(半妖):い、言い返せねぇっ。
まんまと風の傷を避けられ、また1つ自慢されて、瘴気を発しながら奈落の打ち上げの刻限。
「あぁっ。」
未練がましく弱々しい男2人のコレ、おもろいっ。
逃げられてしまったので、引き上げるしかなく。珊瑚を正面に座らせ火を挟み、報告を進める。弥勒が中心だっ。楓邸なハズが、ばあちゃん後ろで小さくなってるよ……。
不自然に強気な犬夜叉に突っ込んでおく。
「犬夜叉、おまえときどき明るいな。」
ココラ辺が、偉大な高橋留美子さんテイスト☆ 好き好きっ。
(注)下線部分は、筆者が勝手に挿入♪
72話「刀々斎の珍妙な試練」2002.6.3.
一旦国に帰るというかごめを井戸まで見送りに、珊瑚と寄り添い歩く弥勒さま。朝早く雲母に乗って出ていった犬夜叉の行き先を考えると。
──どっか遠くへ行くんじゃないの?(珊瑚)
「うーん。考えられる行き先は1つっ。 鉄砕牙の本来持っている力を知り尽くしているのは、その剣をうった者のみ。」
考える際の「うーん」なのか、珊瑚の言葉に対する「うん」なのか、はっきりして欲しかったり。希望としては後者だけど、きっと前者が真相よね……。
かごめさまは国に帰り、犬夜叉は何も告げずに刀々斎の所へ行ってしまったから、留守番側としては特にすることもない。楓邸でゆっくりお茶でも♪
急にくしゃみをする七宝に、
「誰かくだらん噂でもしているんじゃないか?」
穏やかにめちゃめちゃ軽め☆ その路線で行こーよーっ。って、どうしてくだらんと決め付けるかね……。
それにしてもお湯呑みのよく似合う、若法師さま。
ほどなくかごめさまも帰ってきて、犬夜叉を待たずに現代の食べ物をむさぼり食っちゃって。
「うん。忍者食はいつ食ってもうまいっ♪」
めちゃめちゃ軽め☆ 「食う」だとぅ? 「うまい」だとぅ? 食欲剥き出しにして、本性現してますな?
奈落の結界を斬るために……という筋はずれてないけど〜っ。留守番側の気持ちにもなってみろぃっ(泣)。
73話「紫織母子とアイツの気持ち」2002.6.10.
夜も更けたころ、火を囲んで座る4名。深刻な面持ちをした弥勒と、頬を紅潮させたかごめ。それを見ている珊瑚と七宝。みなの真剣な息遣いだけが、夜の静けさの中に響く。そしてかごめはゆっくりと手を伸ばし、弥勒、あまりの緊張感にたまらず、
「かっ、かごめさまっ。」
かごめも伸ばしかけた手をひっこめ躊躇する。……が、思い切って左側を選ぶ。
手に1枚だけ残ったジョーカーを持ち、うな垂れ法師。
「はぁ〜。不覚……。」
↑「ふっかっく」みたいな言い方って☆
「しかし奥深い。この南蛮カルタというのは。」
この日のこれが、彼にとってトランプ初夜となりました。
ふてくされていても鉄砕牙は強くならんので、自分は遊びますっ。ココは、奈落の結界が斬れるようにならないと奈落に触れることもできない、という局面なハズですのに。
冥加じいちゃんが刀々斎からの伝言として言う事にゃ、西にある百鬼蝙蝠の巣へ行って、結界の守り役の妖怪を斬れと。それは、強い結界を張る力を持つ妖怪の血を鉄砕牙に吸わせるということ、強いものを斬ることで鉄砕牙は敵の妖力を吸い取り、鉄砕牙が強くなるということだね。
どうやら西の百鬼蝙蝠の巣は遠方らしく、そこで呼ばれたのが八衛門狸。いつもは乗られる側の雲母だって、乗る側だもの。旦那と舎弟がどうやって連絡をつけているのかは、不明。
到着していきなり、いじめられているご婦人を救出。そのご婦人というのが百鬼蝙蝠に関わりのある方で、旦那が前に出て、落ち着いて整理しながら事情を詳しく聞く。他人の家であんたんとこの狸がやけに場所とって転がってるけど、そこには触れない。
「つまり、紫織さま以外に、結界の守り役をできるものはいない。」
「失礼ながら、紫織さまは半妖ですよねぇ?」
幼子にまで、敬称。女性ですから。
百鬼蝙蝠の子供を産んだご婦人から、紫織さまを村のためにと百鬼蝙蝠側に差し出した、など詳しい説明を聞いたあとは、留守番。……そうなん?
犬夜叉が帰ってきたところで、朗報はない。
「とにかく、犬夜叉があの結界を破らぬ限り、らちがあきませんねぇ。」
そもそもこれこそが目的です。
深刻なムードの中、いびきをかいてる舎弟は、ほったらかし。
っちゅーか、早いっ。早すぎるよっ。この話この前サンデーで読んだばかりじゃんっ。
今後はアニメオリジナルがぐわ〜っと続くので、楽しめそう☆
74話「結界破る赤い鉄砕牙」2002.6.17.
百鬼蝙蝠があまりに大群なもので、ちょっと止まっちゃいました。渦中にたどりつき、七宝と舎弟の声援を受けて、百鬼蝙蝠の駆除を開始。紫織さまがいるかぎり、風穴を使うわけにもいきませんし、何やかんや制約があって、今ひとつ使えない風穴。ってあれは呪われてる証なだけなんであって、いいように利用すな、っていうのがキホン……。
この度出会った紫織さまは、犬夜叉と境遇の似た半妖なのであって、その哀れな気持ちを理解しようとすることはできても同じ立場には立っているわけじゃないという複雑な心境……なのは弥勒でなくて筆者だけか? 地念児さんのときは欠席だったけど、弥勒も犬夜叉の境遇を理解しているということ。
紫織さまの結界の見事なさまを、眺めることしかできない法師さま。そうかと思えば空襲から逃げねばならないし、忙しいわりには露出が少ない(泣)。
紫織には結界を加減できる力はない、もし犬夜叉が結界を斬れたとしても、そのときは紫織までも斬ってしまうことに。
「勝機はあるのか? 犬夜叉!」
弥勒さまには、勝機が見えなかったのだ(泣)。
紫織が結界から大獄丸を追い出したところを犬夜叉の爆流破で、大獄丸にとどめ。法師思わず
「やったぁ!」
声が出る。
犬夜叉の当初の目的は達成されぬまま、帰ることを決意し。強い結界を張る妖怪を斬るったって、
「相手があのような幼子ではなぁ〜。」
言ってる内容は全然正しいのに、弥勒がそういう発言をすると、偽善っぽく聞こえるのはどーして。
昔はそんなに大人しく引き上げる犬夜叉ではなかった、と嘆く冥加に
──ふっ。……って、どういう意味でぃ。(犬夜叉)
「成長したってことでしょ。」
犬夜叉が自分で言わないからフォロー。
紫織の持つ玉をちょっと苦労して斬ってみたら、刀が赤くなってさー。
「刀が強くなったということですね。」
何だか、まるで漫画のようにうまく行った、というリアクションじゃないかっ。
化け狸に乗り、帰路につく。
「しかし、これからもあの親子、苦労するでしょうな……。」
深刻に言ってみるのがネタフリ。
「まぁ〜ここに一応、立派に育った見本がいますけどねぇ。ほい。ほいほいっ。ほいっ。」
なんでそんな言い方?
錫杖の間違った使い方。半妖をむやみにつっつかないこと。
法師の間違った仕草。半妖にむやみに「よしよし♪」しないこと。
八衛門狸は、呼んだのでなくついてきたらしいことが判明。気まぐれなのねぇ。「それでいいのだ」(笑)
75話「豹猫四天王の陰謀」2002.6.24.
かごめさまがあちらに帰ってしまってかれこれ3日が経つわけで。
弥勒のことを旦那と呼ぶのは八衛門狸しかいない。また、そうでなくとも、あのメンバーで「旦那」に該当するのは彼しかおらんではないか。人里へ、ようこそおいでませ八衛門狸。はちが出てくると、弥勒さま的においしい運びとなる確率は高い。それにしたって、弱冠17歳にして何かを悟ったかのように恐ろしくおやじくさい、立ちあがるときのあの声、それでいいのか、というのはちょっとした疑問。
現れたはちがはっきりしない物言いをするもので、それを促すにつけても、応対が〔はちバージョン〕に、明らかになっている。それはもう明らかに。
「もっと分かりやすく話しなっ。」
ここら辺が最も素に近く無理のない、本来のお姿かと。標準語というよりか、東京弁のようですが。
聞いてみれば、なんでも西の猫妖怪の一族がここいらの妖怪たちの首を締め上げながら四魂のかけらを探しているとかいないとか。
「なんだとぉ?」
はちに対する旦那の言動はいちいちおもしろい。なぜだかドスが効いてるのです。はちにキレても仕方ないっちゅーのに。
「一体、どんな相手だっ。」
──だから、猫なんですて!!(八衛門狸)
佐伯徹もびっくりの、マジギレ寸前の旦那と、怯えながらもしっかりとした突っ込みのできるはち、おもろすぎ。
そこへ現れたのは、見た目人間と変わりなさそうなすらりとした女性。この時点で警戒心など一切湧くはずのない弥勒さまは、さっきの話の猫妖怪というのがまさにこいつと知ってからようやく構え、かごめの留守をこれ幸いと、追っ払う。
翌朝、井戸のそばでかごめの帰りを待ち構えることはできても、阻止することはしない。弥勒さまの持ってるのは、さぞ、濃〜い仏教の本なんでしょうなぁ……。
「やはり戻ってきてしまいましたか……。」
──何かあったの?(かごめ)
「あるとすれば、これからですなー。」
──はっきり言いやがれっ。(犬夜叉)
今度はてめえが言われてんじゃないかっ。
50年前にも豹猫一族の騒乱があったらしいことを知っていてもおかしくないのは、その恐怖を知るが故人里へ逃げてきたのだと思われた狸妖怪と、半世紀前には既に今のみなりをしてしばらく封印されていたという過去を持つ犬の半妖のみ。
50年前といえば。
「ひょっとして犬夜叉、おまえが封印されていたころの話じゃないのか?」
当時、すぐさま逃げ出した者と、封印されていた者と。結局何の情報も無し。
「だろおな〜。」
ホラ、犬夜叉に対する言動と、はちに対する言動の差がこれだ。お、おいしいわ☆
かごめが帰ってきたのを見計らって、豹猫一族のお出まし。まんまとかごめとかけらを奪われ、追跡開始。
──旦那ー。あっしはこれにて。(八衛門狸)
「おまえも来るんだよっ。」
突っ込める弥勒さま。目、尖ってるもん。声、ドス効きまくってるもん。こわ〜っ。い、いや、おいしー☆
走って犬夜叉に追いついて、乗り物に乗って本格移動。鋼牙も援軍として中途参加。鋼牙の参加がみなに喜ばれ、それに腹を立てた犬夜叉がほうった七宝、弥勒さま冷静にレシーブ。
ここまで来て、なんだ鉄砕牙が結界を斬れるようになったがためのお話だったってわけかと。
話が大筋からそれればそれるほど、味出しまくりの法師さまの行く末は、明るいようでいて、然程でない。
それから。
「プレゼントのお知らせです。7月発売の犬夜叉花札『キャラふだ犬夜叉花あわせ』を、抽選で50名様にプレゼントします。住所、氏名、年齢、番組の感想を書いて、どんどんご応募ください。」
時間外勤務アリ。
□弥勒の大敵□
殺生丸&邪見コンビにしても、話が大筋に入らないほうがおもしろい。
「邪見、友はおまえだけでよい。」
邪見よ、あんたの感動なんかすげー分かる。分かるぞー。言わせてみたいもんだ☆
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