「永遠」




永遠を願うが故に この一瞬を忘れてしまった

「永久の命」ってのにぞっとするように
愛も 儚いからこそ
こんなにも 心動かすのだろう

君はいつまでも 今の君じゃない
僕も君も やがては朽ち果て
土へと帰る定め

繰り返す季節とともに 移りゆく君を
だからこそ 愛しさをもって
見つめられるよ


やがて 二人に吹き続けた風も止み
時折届いた あたたかな陽射しとともに

この目が 最後の瞬きをする時が来ても....


僕は 君という人を愛した
君は 僕を見つめてくれた


その真実を前に 「永遠の愛」なんて



「永遠の愛」という言葉なんて。













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