「片想い」




夢の中で 君に逢った。

君は受話器の向こうで 何故か 泣いていた。
僕は必死になって 彼女に言葉を届けようとした。

そして 自然に出てきたその言葉で
彼女を 苦しみから救い出した。


夢から醒めて....


僕は なんとかその言葉を 思い出そうとした。
君に伝わった その言葉を。

本当はあの時 何も言わなかったのかも知れない。
本当は 何も 言えなかったのかも知れない。
そんな言葉なんて なかったのかもしれない。


でも 僕は
今日も のほほんと 生活しています。


あの時の言葉を探して。
あの言葉の存在を信じて。

愛する君を 救える力が


この僕に あることを信じて....

















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