「ひとりとあなた」




まるで正義を振りかざすように
答えは人それぞれだと言っては
自分で何一つ見つけられずに来た

他人に夢を隠しながら
いつだってやれるんだと思い続け
いつだって言い訳ばかり積み上げてきた

混沌たる毎日 収入と支出のラットレース
出口の見えぬトンネル 苦しみの輪廻転生


あぁ 君さえよければ
僕に 生きてていいと言ってよ
たとえ それが憐れみに似た嘘でも
この僕を 動かす時だってあるんだよ



そう 出しそびれた手紙のように
ほんの少しの怠惰のせいで
どれだけ道を狭めてきただろう

出会っていたはずの人
出会っただけにしてしまった人
人生を変える言葉を持つ 人だっていたはず

閑散たる毎日 夢と現実のインフレーション
仮定法のオンパレード 悲しみの輪廻転生


あぁ 僕さえよければ
誰も 傷付きゃしないって思って
たとえ それが間違った選択だとしても
あの時の 僕に何ができたっていうの?


そう 僕は独り だからこそ あなたを頼りたい
そう 僕は独り だからこそ あなたを愛したい


あぁ 君さえよければ
僕に 生きてていいと言ってよ
たとえ それが憐れみに似た嘘でも
この僕を 動かす時だってあるんだよ
 
君なしなど 考えれやしないんだよ


この僕を 動かしてよ...














No.55へ No.57へ


back