「君の手」




遠くで鳴る稲妻のように 君の悲しみは
すぐには僕へ 届かない
その心を抱きしめたい時
君は もうその場所にはいない

逢えない君を想いながら 深く息を吸えば
この胸が この体が 君でいっぱいになって
吐き出すと この部屋の色にかき消された

この醜い嫉妬心を
やさしさに 変えていけるくらいの強さを

我慢なんかせずに
君が涙を流せる河を 流れ着く海を
与えられるような強さを

他のどんな中傷も越えて 君の手を取るよ
そして 二人の時間(とき)を ずっと繋ぎとめてゆこう



遠い空で消えた星のように 君の存在感は
すぐには僕へ 届かない
あの日に見てた輝きは
今も 君に見えるだろうか?

逢いたいと想いながら 静かに目を閉じれば
暗闇が この目蓋が 君でいっぱいになって
溢れ出すとそれは 雫となってこぼれた

この胸の不安感を
やさしさに 変えていけるくらいの強さを

見返りも求めず
この 僕の頼りなき勇気を 笑い声に変えて
君に届けられる強さを

他のどんな障害も越えて 君の手を取るよ
そして 二人の時間を ずっと繋ぎとめてゆこう



常識や過去が そういう答えを出してきたって言うのなら
僕が例外を見せてやる


見たことのないくらいの光を添えて...


この醜い嫉妬心を
やさしさに 変えていけるくらいの強さを
我慢なんかせずに
君が涙を流せる河を 流れ着く海を
与えられるような強さを


他のどんな障害も越えて 君の手を取るよ
そして この丘を越えたら 今を輝く
星を見せてあげるよ



見たことのないくらいの光りを添えて...












 No.56へNo.58へ


back