「君の家へいく」
明日 君の家へいく
君が生まれ育った街へ
僕の知らない
君を知っている場所へ
僕はこの目でしっかり 焼き付けておこうと思うんだ
いつの日か 君がなんとなく
寂しげな目で 遠くを見つめていた時
君がいつか僕に話してくれた
たとえば
君の家の前にある 街灯のあかりのような
たとえば
朝 君の部屋に射し込む光のような
そんな
君がずっと見てきた色の 温もりで
僕が包んであげれるように
だから...
しっかりこの目に この胸に
焼き付けて帰ろうと思うんだ
そして 僕は
君がその街で見せた笑顔の数よりも
流した涙の数よりも
たくさんの幸せをあげたいんだよ。
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