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げんばくしょう
原爆症 |
原子爆弾による被災によって生じた健康障害の総称で、原子爆弾症の略称。
被爆直後から短期間には熱線、爆風や放射線による一連の症状を急性障害で、吐き気や食欲不振、下痢、頭痛、不眠、脱毛、倦怠感、吐血、血尿、血便、皮膚の出血斑点、発熱、口内炎、白血球・赤血球の減少、月経異常などのさまざまな症状を示した、これらは全く新しい病気ではなく、放射線の影響や食糧事情などにより、外傷がさらに悪化したり、病原菌への抵抗力が減退して発病したものや、また、外傷がなくても、脱毛や出血症状、白血球の減少といった症状が現れ、多くの方々が死亡していったそうです。
これらのうち原爆症に特有な症状は放射線被曝を伴ったものである。すなわち、もっとも代表的な症状は急性の放射線障害である。
急性障害は、約5か月後の12月末にはほぼ終息したと考えられているが、放射線の影響はこれで終わったのではなく広島・長崎の被災者以外にはみられないものであり、現在なお問題になっているのは晩発性の障害である。これには白血病と白内障、および瘢痕(はんこん)性萎縮による機能障害がある。 |
No14-1 |
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はっけつびょう
白血病 |
癌と同じように、自分自身の白血球が無制限に増加し、放置すれば進行して死に至る病気。
白血球が異常に増加して赤い血液が白みを帯びて見えるところから、血液癌ともよばれる。発病に関係の深いものとして、放射線、核酸の代謝に直接影響を与えるような化学薬品とか医薬品、さらに発癌性物質といわれるもの、ウイルスの感染などの因子が存在する。白血病は、白血球のもとになる芽球やそれに近い幼若な白血球が増加する急性白血病と、幼若なものも成熟したものもともに増加する慢性白血病に分類され、急性白血病はさらに、骨髄芽球、前骨髄球が増加する急性骨髄性白血病、リンパ芽球が増加する急性リンパ性白血病に分類される。 |
No14-1 |
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はっけっきゅう
白血球 |
血液中に含まれる有形成分の一つ。
白血球の数は血液1mm3当り6000〜8000個(赤血球数の500ないし1000分の1ほど)。
白血球の働きは生体の防御作用にある。その作用の第一は、侵入した細菌、異物などを貪食することである。第二の白血球の働きは、免疫による生体の防御作用である。これはリンパ球の働きによる。そのうちTリンパ球は細胞免疫によって、直接侵入した外敵を攻撃し、Bリンパ球は免疫グロブリンをつくることによって、細菌、毒素などの作用を無力化する。 |
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はっけっきゅう
げんしょうしょう
白血球減少症 |
循環している血液中の白血球数は正常の場合に1mm3平均6600であるが、これが4000以下に減少した状態をいう。 |
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はたかむら
おくはた
畑賀村奥畑 |
現在表記住所:広島市安芸区畑賀町奥畑 |
No14-2 |
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あわやむら
粟屋村 |
現在表記住所:広島県三次市粟屋町
(三男八束嘉宏さんが学童疎開をしていたところ) |
No14-3 |
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はたか
りょうようじょ
畑賀療養所 |
現在表記住所:広島市安芸区畑賀2-14-1
庚午・三篠・尾長・牛田等で建設反対にあったが、ようやく昭和7年3月安芸郡畑賀村で工事着工できた
昭和 8(1933)年10月に結核診療所、広島市立畑賀病院開院。
昭和18年日本医療団畑賀病院となる。
昭和22年国立に移管される
昭和28年国立畑賀療養所に改められる。
前:国立療養所畑賀病院 (現在:広島市医師会運営・安芸市民病院) |
No14-3 |